アルファベットはグーグルを運営する企業。
グーグルと言えばもはや説明不要の検索大手です。
そんなアルファベットへ投資してみたいという人も多いのではないでしょうか。
しかし、株価分析の結果はどのようになっているのでしょうか。
直近の決算や配当金はどうだったのでしょうか。
そこで今回はアルファベットの株価分析と配当金、決算について分かりやすく解説していきます。
アルファベット(GOOG.L)の株価分析と配当金・決算を分かりやすく解説
アルファベット(GOOG.L)の株価分析
アルファベットの事業内容
アルファベットは検索最大手のグーグルを運営する企業です。
その主な収益源は広告です。
ただ、アルファベットの手掛ける事業は検索サービスだけではありません。
YOUTUBEもまたアルファベットの事業のひとつですし、スマホのOSのAndroidもアルファベットによるものです。
さらには自動運転やクラウド、VRなどアルファベットは実に多岐に渡る事業を手掛けています。
なお、アルファベットは、「世界中の情報」を整理することを自らの使命としています。
その使命どおり、グーグルマップは地表のほぼすべてをデータ化完了しつつあります。
そのほか私達の預かり知らぬ膨大なデータがすでにアルファベットのもとに集結しています。
そういったデータを悪用しないためアルファベットにはかつて「Don't Evil」という行動規範がありました。
しかし、この行動規範は現在「Do the right tihing」に修正されました。
株価には直接関係してこないことではありますが、あえて修正することにどのような意味があったのか非常に興味深いところです。
なお、投資にあたってグーグル関連銘柄を探すと、「goog」と「googl」の2つの銘柄が見つかるかと思います。
これらの違いは議決権の有無です。
瞬間の値動きは異なりますが、いずれも追随するように動きます。
議決権を行使したいのでなければ、どちらへ投資してもそれほどの変わりはありません。 好きな方の銘柄を購入しましょう。
アルファベットの売上の状況
アルファベットの2019年12月期における連結売上高は1,618億ドル。
日本円にして約17兆円です。
そこから経費や税金を引いた純利益で見ても343億ドル。
4兆円に届く勢いです。
なお、アルファベットの売上の大半はYOUTUBEも含むグーグル関連です。
その他の事業についてはほとんど売上につながっていません。
基本的に株価分析の際にはYOUTUBEと、グーグルと名のつくサービスだけ見ていれば問題ないでしょう。
アルファベットの資産状況
2019年12月期のアルファベットの総資産は2,759億ドル。
約29兆円です。
そして自己資本比率は73.1%です。
自己資本比率は総資産のうち株主資本等が占める割合。
高いほど財務的に安定しているこを表します。
アルファベットの自己資本比率は7割超え。
十分すぎるほど安定した財務と言えます。
株価分析の際にアルファベットの財務面を問題視する必要はありません。
アルファベットの株価分析
アルファベットの株価は新型コロナウィルス流行時に一時急落したもののすでに回復。
現在は年初来高値の水準にあります。
やや高値感があるため今が良い買い時か迷う人もいるかもしれません。
ただ、アルファベットの株価はこの10年で見ると明らかに右肩上がりです。
アルファベットに関してはいつ投資を始めても早すぎるということはないでしょう。
しかし、わずか10年で10倍近い株価になっているというのは、あらためて見ても驚きです。
アルファベット(GOOG.L)の配当金
アルファベットに配当金はありません。
米国株(アメリカ株)の特徴は比較的配当金の高い銘柄が多いことです。
そのような中で配当金がないのは珍しいケースです。
ただ、アルファベットの成長が著しいことは先に触れたとおり。
配当金がなくとも十分な見返りが期待できるでしょう。
むしろ、配当金へ回す資金を事業投資したからこと今のアルファベットがあるとも言えます。
この点はやむなしと考えておきましょう。
アルファベット(GOOG.L)の配当月
アルファベットに配当金はありません。
ただ仮にアルファベットに配当金があったとすれば、それは四半期決算ごとに支払われていたはずです。
米国株(アメリカ株)は日本株とは違い配当金が四半期ごとに貰えるからです。
ちなみに、米国株(アメリカ株)の決算月は固定ではありません。
各々と異なる付きを決算とすることも珍しくありません。
したがって、決算月の異なる銘柄を複数保有すれば毎月配当金を貰うことも可能です。
資金力が豊富な人はそういったポートフォリを検討してみるのも良いかもしれません。
アルファベット(GOOG.L)の決算
アルファベットの2020年9月期決算における売上高は462億ドル。
前年同期比で14%増です。
通常の広告のほか、YOUTUBEやスマホ、グーグルクラウドなどのきなみ売上を伸ばしています。
新型コロナウィルスによる外出自粛は人々のネットへの接触時間を増やしました。
これは明らかにアルファベットにとっても大きな追い風となったことが伺われる決算内容です。
ただ、新型コロナウィルスがなくともこれまでのアルファベットの業績は常に好調です。
今後もこの勢いが衰えることはないでしょう。
アルファベット(GOOG.L)の株価分析を競合他社と比較
アルファベットの競合他社としてここではフェイスブックとアマゾンの株価分析と比較してみましょう。
まずはフェイスブックの株価です。
フェイスブックの株価もおおむね好調です。
やはり自宅にいることが多くなった以上、友人知人のフェイスブックをのぞく時間も増えたことがうかがわれます。
次にアマゾンの株価を見てみましょう。
やはりアマゾンの株価も極めて好調。
フェイスブック、アマゾン、アルファベットとすべてインターネット関連の企業です。
こういった企業にとって新型コロナウィルスの外出自粛はかなりの追い風となったことが分かります。
いずれももともと成長著しい企業ですが、この機会にさらに業績も上向いたかたちです。
なお、ここで比較した銘柄についてはアルファベット同様に配当金がありません。
基本的にGAFAのように急成長した企業には配当金がないことが珍しくないと考えておきましょう。
アルファベット(GOOG.L)の株価分析と配当金・決算を分かりやすく解説 まとめ
アルファベットの株価分析と配当金、決算について解説してきました。
株価については極めて好調な売上状況を受けて上昇中。
決算についても今後も引き続き順調な成長が見込める内容です。
ただ、アルファベットには配当金はありません。
配当金重視で投資するつもりの人は、他の銘柄を探すと極めて利回りの高いものも見つけられますのでそちらへ投資するようにしましょう。