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中外製薬(4519)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

中外製薬は日本大手の医薬品メーカー。

一般消費者向け製品がないため、あまり聞き覚えがないという人もいるかもしれません。

しかし、中外製薬は少しでも医療の分野に携わっている人ならば知らない人はいない大企業です。

そんな中外製薬へ投資してみたいという人も多いのではないでしょうか。

ただ、実際のところ株価分析はどのようになっているのでしょうか。

また、配当金や株主優待はあるのでしょうか。

そこで今回は中外製薬の株価分析と配当金、株主優待について分かりやすく解説していきます。

中外製薬(4519)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

中外製薬(4519)の株価分析

中外製薬の事業内容

中外製薬は国内最大手医薬品メーカー。

小売医薬品ではなく医療機関向けの製品が多いため一般消費者としてはあまり耳馴染みがないかもしれません。

しかし、がん領域の医薬品では国内シェアNo.1。 タミフルなどの抗体医薬品でもNo.1シェアを誇ります。

このように中外製薬の制作する医薬品は医師の処方箋が必要な医療用医薬品に特化しています。

そのため一般の人への製品の広告は法律によって禁止されておりCMが流れないのです。

ただ、かつては中外製薬にも栄養ドリンク事業がありました。

ある程度年齢を重ねた人の中には、「新グロモント」と聞けば中外製薬を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。

ちなみに、中外製薬の名前の由来は「国内」と「国外」。

創業者がいずれは日本の医薬品を国外へも輸出したいという願いを込めて「中外新薬商会」と命名したと言われています。

中外製薬の売上の状況

中外製薬の2019年12月期決算の売上高は6,862億円。

経費等を引いた経常利益は2,079億円です。

2020年12月期の予想売上高は7,400億円。 新型コロナウィルス関連の抗体医薬品の輸出増などの影響により売上高の増加が見込まれています。

ただ、株価分析に関してはこの売上高増加はすでに織り込まれています。

中外製薬の資産状況

中外製薬の総資産は1兆とんで456億円。

資本金と株主資本の割合を示す自己資本比率は81.7%です。

自己資本比率は高いほど経営体力が高いと判断される指標です。

中外製薬の80%超える自己資本比率はかなり財務的に安定した経営を表します。

株価分析において財務面の心配は不要です。

中外製薬の株価分析

中外製薬は順調に成長しており株価も上昇基調です。

ただ、新型コロナウィルス関連の期待が集中して2020年前半に株価が急騰しています。

新薬の承認の見通しなど不透明感の残るなかでこの上がり方はやや行き過ぎた感があります。

実際、夏ごろには反転して値を下げています。

率直に言って、今後どのように値動きするかの株価分析は難しいところです。

半年間の中期で見ても5,000円を境に膠着状態になっています。

コロナウィルス前の4,000円程度まで落ち着くのか、あるいは反転してふたたび上昇するのか、いましばらく様子見をするのもよいかもしれません。

中外製薬(4519)の配当金

中外製薬の予想配当金は50円。 投資額に対する配当金の割合である配当金利回りは1.06%です。

また、利益に対する配当金の割合である配当性向は45%。 中外製薬はこの配当性向を株主還元の基本方針としています。

したがって、中外製薬の業績次第で配当金の金額は変化します。

たとえば、2016年の年間配当金は52円であるのに対して、2017年は62円でした。

このように中外製薬は配当金については年により値が異なります。

配当金狙いで投資する人はその年の業績には注視しておきましょう。

中外製薬(4519)の株主優待

中外製薬に株主優待はありません。

医療用医薬品を主な製品とする中外製薬ですから、これも仕方がないことでしょう。

もっとも、中外製薬の配当性向が極めて高いことは先に触れたとおりです。

株主優待がなくとも十分な株主還元が期待できるでしょう。

中外製薬(4519)の株価分析を競合他社と比較

中外製薬の競合他社として第一三共、武田薬品工業、エーザイ、富士フイルムホールディングスの株価分析を見ていきましょう。

なお、中外製薬と富士フイルムホールディングスをのぞいた3社は一般消費者向け医薬品の販売もしています。

しかし、それらの売上高比率は微々たるものであり、やはり主力製品は医療用医薬品です。

したがって、株価分析においても一般消費者向け医薬品の売上高ではなく医療用医薬品に注意する必要があります。

ではひとつずつ見ていきましょう。 まずは第一三共です。

第一三共もまた中外製薬と同じくコロナウィルス後に大きく株価を上げていますが、やはり調整局面に入っています。

買い時かどうかは慎重な見極めが必要でしょう。

ただ、長期的に見れば明らかな右肩上がりです。

割安と見れるタイミングがあれば拾っていくのも良いでしょう。

武田薬品工業の株価は中外製薬とは対称的に中期的に見ても下落基調です。

ただ、新型コロナウィルスの影響で急落した株価はそれ以前の水準に戻しています。

また、潰瘍性大腸炎の治療薬などの業績伸長が予想されます。

断言はできませんが、これから上昇トレンドに切り替わる可能性が高いでしょう。

したがって、現在は良い買い場と言ってよさそうです。

エーザイは2019年のアルツハイマー病試験役の臨床試験中止による株価急落こそあったものの、その後に大きく株価を戻しています。

コロナウィルス後の傾向も中外製薬と同様です。

ただ、主力製品の抗がん剤の売上が好調なことからさらなる上昇も期待されます。

中外製薬にくらべて単価は高いですが、資金力に余裕があれば有望な投資先のひとつと言えるでしょう。

富士フイルムホールディングスは中外製薬とは異なり医薬品に特化した事業をしているわけではありません。

カメラのネガフィルム事業から派生したデジタルX線画像診断システムや電子内視鏡事業に展開し、現在は医薬へも手を広げているところです。

新型コロナウィルス対策としてアビガンの治験をしたため、企業名を耳にした人も少なくないでしょう。

株価分析のうえでアビガンの承認未承認がどのような影響を与えるかは不透明です。

しかし、中外製薬とは違い株価の指標面では割安と判断できます。

株の単価も中外製薬に近いため、代わりの銘柄、あるいはリスク分散として投資するのもよいのではないでしょうか。

中外製薬(4519)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説 まとめ

中外製薬の株価分析と配当金、株主優待を解説してきました。

株価分析としては、やや割高であり買い時と判断してよいかどうか微妙なところです。

配当金は株主優待がない代わりに非常に手厚いと言える水準でした。

中外製薬は全体的に見れば有望な投資先ですが、新型コロナウィルス関連の期待により株価が値上がりしすぎていると見られます。

短期売買で差益を狙うのであれば少し調整が入るのを待ってから投資したほうがよいかもしれません。