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第一三共(4568)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

第一三共と言えば国内最大手の製薬企業。

胃腸薬でお世話になっている人も多いのではないでしょうか。

そんな第一三共に投資してみようとお考えの人も少なくないはずです。

しかし、第一三共の株価分析は実際のところどういった結果になっているのでしょうか。

また、配当金や株主優待はもらえるのでしょうか。

そこで今回は第一三共の株価分析と配当金・株主優待について分かりやすく解説していきます。

第一三共(4568)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

第一三共(4568)の株価分析

第一三共の事業内容

第一三共胃腸薬でお馴染みの第一三共。

栄養ドリンクのリゲインも第一三共の製品です。

しかし、実際の中核事業は一般消費者向けではなく医療機関向けの専門医薬品です。

実は国内の医薬品業界の売上の9割はこの医療機関向けの医薬品が占めています。

第一三共の事業内容もほぼ同様で、総売上高にしめる一般消費者向けの医薬品販売の割合は7%前後です。

株価分析においてもそういった一般消費者向け以外の医薬品セグメントの業績を見ていくことが重要になります。

特に第一三共は新薬の販売が売上の約半数を占めます。

そちらの動向をしっかりと把握しておくことがポイントになるでしょう。

第一三共の売上の状況

第一三共の2020年3月期決算の売上高は9,818億円。

経費等を控除した経常利益は1,412億円です。

売上高に対して経常利益が低いのは、研究開発費が高額だからです。

新薬の開発が命運を握る製薬業界ではこういった傾向は特別なことではありません。

むしろ第一三共が研究開発費を惜しむようになれば、それこそが経営の先行きが危ぶまれる事態と言えるでしょう。

株価分析をするうえでは単に売上高だけを見るのではなく、その業界の収益構造やコスト構造にも目を向けるとより正確な分析ができるかと思います。

第一三共の資産状況

第一三共の総資産は2兆1056億円。

そのうち自己資本と株主資本の占める割合である自己資本比率は62%です。

自己資本比率は高いほど財務健全性が高いことを意味します。

そして第一三共の自己資本比率62%は極めて優秀な数字です。

第一三共に関しては資金繰りにあえいで業績悪化するというような不安はないでしょう。

ちなみに、製薬業界の自己資本比率の平均は30%台と言われています。

このことからも第一三共の財務健全性がうかがわれます。

第一三共の株価分析

第一三共の株価は短期的に見るとやや高止まりしている印象です。

2020年7月の抗がん剤開発におけるアストラゼネカとの提携発表により急騰後、もみあいながら高値水準を維持しています。

おそらく特別な材料がなければしばらくは9,500円近辺で落ち着くと考えられます。

今が買い時かどうかというと微妙なところでしょう。

ただし、中長期的な視点で見れば話しは異なります。

3年~5年といったスパンで見た場合、第一三共の株価が上り調子であることは火を見るより明らかです。

長い目で資産形成するという目的であれば今のうちに投資しておくのも良いのではないでしょうか。

実際、数年前にくらべると第一三共の株価は3倍以上になっています。

もちろん今後も絶対に同じ調子が続くとはかぎりませんが、十分に有望な銘柄と言ってよいでしょう。

第一三共(4568)の配当金

第一三共の予想配当金は81円。 投資額に対する配当金の割合である配当金利回りは0.85%です。

悪くはない数字ですが特別に良いというわけでもありません。

第一三共の株の単元は100ですから、投資額は90万円~100万円程度。

それに対して100株×81円=8,100円の配当金と考えると少し寂しい金額です。

ただ、第一三共は株主還元方針として2022年までは配当金年間70円以上を定めています。

安定した配当金を期待できるという点では安心です。

第一三共(4568)の株主優待

第一三共に株主優待はありません。

配当金も微妙ということを考えると、継続した利益は望みにくいかもしれません。

もっとも、第一三共のような製薬業界のマーケットの先行きは明るいと言えます。

それゆえ、十分に株価が値上がりしたあとに売却することで大きなリターンを得ることも十分に可能です。

そういった意味では第一三共の成長そのものが株主還元と言えないこともありません。

配当金や株主優待は値上がり益におまけで付いてくるようなものと考えておくとよいでしょう。

第一三共(4568)の株価分析を競合他社と比較

第一三共の競合としては武田薬品工業、大塚ホールディングス、アステラス製薬などが挙げられます。

いずれも売上高や事業内容も類似しています。

まずは武田薬品工業の株価分析を見てみましょう。

武田薬品工業の株価は第一三共とは対称的に下落基調にあります。

ただ、これは逆に買い時とも言えます。

武田薬品工業の実際の業績はそれほど悪くありません。

株価指標を見ても割安と判断される材料が多数あります。

第一三共と比較して株価の単価も安いため購入しやすいという特徴もあります。

資金力に不安のある人にとっては注目に値する銘柄と言って良いのではないでしょうか。 次に大塚ホールディングスです。

ポカリスエットで知られる大塚ホールディングスですが、実際は医療関連事業のほうが売上高に大きな割合を占めます。

そんな大塚ホールディングスの株価もまた第一三共とは異なる動きをしています。

チャートを見てもらえると分かりますが、短期的にはなかなかに株価分析が難しい形状をしています。

これはある程度中長期で見ても同様に先行き不透明です。

したがって、第一三共のように明らかに買いに適しているタイミングとは言えません。

そもそも大塚ホールディングスは、大塚製薬以外にも大塚倉庫や大塚化学などの子会社を持っているため株価分析が難しいところです。

シンプルに製薬業界に投資したいのであれば、やはり第一三共のような企業を選ぶことをおすすめします。 最後にアステラス製薬です。

波はあるもののアステラス製薬の株価は軟調。

中長期で見ても第一三共のように明らかに上り調子といった傾向は見られません。

ただ、アステラス製薬の株価は比較的分かりやすい波を描きがちです。

うまくタイミングをつかめる人は短期・中期の売買で利益を狙うことも可能でしょう。

総じて、現在の製薬業界では第一三共の一人勝ちといった印象です。

ただし、製薬業界の株価は研究開発の結果に大きく左右される側面がありますので、その点には注意しておきましょう。

第一三共(4568)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説 まとめ

第一三共の株価分析と配当金・株主優待を解説してきました。

株価分析については、分かりやすい業績とチャートの値動きから良い買い場と判断できる材料が多数見られます。

一方で配当金は必ずしも高くはありませんし、第一三共には株主優待もありません。

第一三共の株価は長期的に見れば継続的に高値を更新しつづけています。

第一三共に投資するのであれば長期保有を前提としたほうが良いでしょう。