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日本製鉄(5401)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

日本製鉄(にっぽんせいてつ)は国内最大手の鉄鋼メーカー。

「鉄は国家なり」と言われるほどに鉄は各種産業に欠かせないものです。

そんな鉄を製造する日本製鉄へ投資してみたいという人も多いのではないでしょうか。

しかし、株価分析の結果は投資に値するものと言えるのでしょうか。

また、直近の売上状況や配当金、株主優待などはどのようになっているのでしょうか。

そこで今回は日本製鉄の株価分析と配当金、株主優待について分かりやすく解説していきます。

日本製鉄(5401)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

日本製鉄(5401)の株価分析

日本製鉄の事業内容

日本製鉄の主力事業はその名のとおり製鉄です。

日本製鉄はそのほかにエンジニアリング、ケミカル・マテリアル、システムソリューション事業も手掛けていますがその割合は大きくありません。

基本的に株価分析の際は製鉄だけを見ておけば十分でしょう。

なお、その際は自動車や建築資材向けの鉄鋼需要だけではなく鉄鉱石などの資源価格にも注意しておきましょう。

実際、この新型コロナウィルス禍において鉄鋼需要は大きく減少しました。

しかし、一方で中国が国策としてインフラ投資をしたことにより鉄鉱石価格は高騰。

その結果として日本製鉄は「原料高、需要減」という厳しい経営環境に身を置くこととなりました。

このように製鉄業の動向を探るうえでで見るべきポイントは少なくありません。

鉄以外の汎用性の高い素材についてもほぼ同様です。

日本製鉄にかぎらず、素材メーカーの株価分析には注意しておきましょう。

ちなみに余談ですが、日本製鉄の起こりは官営八幡製鉄所。

複数の製鉄所が合同して日本製鉄としてスタートしました。

その後、戦後に一度日本製鉄は解散。しかし、ふたたび新日本製鉄として再スタートしました。

そしてさらにその後、新日本製鐵と住友金属工業が合併。新日鉄住金となりました。

それから社名変更されたものが現在の日本製鉄です。

日本製鉄から新日本製鐵へ、そして新日鉄住金からふたたび日本製鉄へと原点回帰したかたちです。

日本製鉄の売上の状況

日本製鉄の2020年3月期の連結売上高は5兆9,215億円。

しかし、経費などを引いた経常利益では4,236億円の赤字です。

これは言うまでもなく新型コロナウィルスによる影響です。

そのほか米中経済摩擦、災害、グループ会社の損益悪化など多くの要因も重なっています。

その結果として今期の日本製鉄は大幅な減収減益となっています。

また、日本製鉄は2021年3月期の売上について前年比18.9%減の4兆8,000億円と予測。

経常利益も6,000億円の赤字を想定しています。

日本製鉄を取り巻く経営環境は依然として厳しいままです。

今後もいましばらく厳しい数字が続くでしょう。

むしろ、現在の日本製鉄の事業構造のままではいずれ経営が立ち行かなくなることは必至。

これからどういった戦略で難曲を乗り越えていくのかに注目です。

日本製鉄の資産状況

2020年6月期における日本製鉄の総資産は7兆3,615億円。

自己資本比率は34.7%です。

自己資本比率は総資産のうち株主資本等が占める割合。

高いほど財務的に安定していることを意味します。

日本製鉄の自己資本比率34.7%はやや低めの数字です。

とはいえ、自己資本だけでも2兆円を超えています。

基本的に財務体質が不健全というわけでもありません。

それほど株価分析の際に問題視する必要はないでしょう。

日本製鉄の株価分析

厳しい経営環境を受けて日本製鉄の株価は右肩下がり。

新型コロナウィルスによる急落後も値を戻しきれていません。

ただ、株価1,000円近辺を底にそれ以上の下げはありません。

また、緩やかながら反転の兆しも見て取れます。

足元の業績は不安定ですが、投資のタイミングとしては悪くないでしょう。

少し時間軸を広げて直近5年で見ても現在の日本製鉄の株価はあまりにも安すぎます。

少なくとも株価1,500円あたりは現実的な短期目標値と考えて良いのではないでしょうか。

もっとも、日本製鉄に関してはとりたてて明るい見通しがないことは先に触れたとおりです。

今後どういった舵取りで業績を立て直すのかに注目しておきましょう。

日本製鉄(5401)の配当金

今期の日本製鉄の予想配当金は0円です。

一応、日本製鉄は第三四半期の決算にあわせて期末の配当金を決定するとしています。

しかし、足元の業績を見るに期末の配当金も期待できないものと思われます。

今期については配当金はないものとして考えたほうが良いでしょう。

なお、これはあくまでも今期についての話しです。

業績が好調であったころの日本製鉄は年間80円の配当金を出していました。

今後業績が回復すれば配当金も再開されるでしょう。

日本製鉄(5401)の株主優待

日本製鉄の株主優待は保有株数によって異なります。

500株以上で自社特製カレンダー。

1,000株以上で工場見学会または経営概況説明会への招待。

5,000株以上で鹿島アントラーズの試合、または紀尾井ホール演奏会への招待です。

ただ、いずれの株主優待も条件が厳しいうえにそれほど嬉しいものでもありません。

日本製鉄に株主優待はあまり期待しないほうが良いでしょう。

日本製鉄(5401)の株価分析を競合他社と比較

日本製鉄の競合他社としてここでは神戸製鋼所とJFEホールディングスの株価分析と比較してみましょう。

まずは神戸製鋼所の株価です。

日本製鉄は神戸製鋼所は非鉄金属も手掛けていますが株価の動きはほぼ同じ。

結局のところ非鉄金属であっても世界経済の落ち込みのあおりをダイレクトに受けることは変わらないということが分かります。

次にJFEホールディングスの株価を見てみましょう。

JFEホールディングスは日本製鉄に次ぐ国内2番手の鉄鋼メーカーです。

当然、株価の動きもほぼ同じです。

総じて、鉄鋼関連の銘柄の株価は低迷中です。

しかし、いずれもすでに下げ止まり、反転しつつあるのもまた事実です。

短期とはいかないでしょうが、長い目で見れば株価が割安な今は良い買いのタイミングと言っても良いのではないでしょうか。

ただし、日本製鉄のような重厚長大産業は大きなビジネモデルの転換期を迎えています。

場合によっては過去に繰り返されたような合併や買収といった変化も起こりえます。

投資の際はそういったリスクもあることには注意しておきましょう。

日本製鉄(5401)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説 まとめ

日本製鉄の株価分析と配当金、株主優待について解説してきました。

株価については厳しい売上状況を反映して急落。

回復の兆しも見えますがいまだ道のりは遠い印象です。

また、日本製鉄は今期については配当金はなしの見込み。

株主優待はあるものの、条件も厳しく内容も率直に言って魅力的ではありません。

日本製鉄への投資を検討する人はある程度長い目で見て株価回復を待つつもりでいたほうが良いでしょう。