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NISAとiDeCoの比較を分かりやすく解説

老後の資金や将来かかってくる子供の教育費などの準備としてNISAを活用してみたいと考えている人もいるでしょう。

NISAは投資初心者にも始めやすい制度として、年々利用者も増えている投資の制度ですが、iDeCoとNISAがどう違うのかがよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

投資の制度として人気のNISAとiDeCoですが、適用される期間や投資可能な上限額に加えて、引き出し可能なタイミングなども異なるようです。

そこで今回は、NISAとiDeCoの比較を分かりやすく解説していきます。

NISAとiDeCoの比較を分かりやすく解説

もれからNISAで投資を始めてみたいという人の中には、同じような制度であるiDeCoも気になっているという人もいるでしょう。

実際に専用口座の取扱がある証券会社や銀行でもNISAとiDeCoの口座開設は一緒におすすめされることも多くなっており、NISAとiDeCoの違いがよくわからなくなってしまっているという人も多いようです。

NISAとiDeCoには具体的にどのような違いがあるのか、次項から比較していきましょう。

NISAとiDeCoを比較

NISAには2021年現在「NISA(一般NISA)」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」という3タイプがありますが、ここでは主に「NISA(一般NISA)」と「iDeCo」について比較していきます。

NISAとiDeCoを比較 始められる最低金額の違い

NISAとiDeCoを比較した時にまずは始められる最低金額が異なるようです。

どちらも低額から始められるというイメージがありますが、NISAには最低金額の設定がありません。

そのため毎月100円からでも投資を始めることができるのが、NISAです。

また投資単位などにもNISAは制限がないため、毎月1010円投資する・10500円投資するなど、細かい金額の設定ができるようになっています。

一方のiDeCoは、月々の投資額が毎月5000円からと決まっており、5000円以上という条件を満たしているのであれば、1000円単位で投資額を上限まで決めることが可能です。

より少額から始めたいとか、細かく投資額を設定したいという場合にはNISAの方が向いているでしょう。

NISAとiDeCoを比較 年間の投資上限額の違い

NISAとiDeCoを比較すると投資を始める最低金額も異なりますが、1年間で投資可能な上限額についても違いがあります。

NISA(一般NISA)の場合、年間の投資可能上限額は一律で120万円までであり、つみたてNISAで上限40万円、ジュニアNISAで上限80万円とそれぞれ一律の金額が設定されているようです。

一方のiDeCoでは、年間の投資可能上限額がiDeCo口座開設者の状況に応じて変動します。

たとえば第1号被保険者となる自営業者の場合には年間の投資可能上限額は81万6000円で、公務員や会社員などの第2被保険者の場合には投資上限が14万4000円〜27万6000円、専業主婦などの第3被保険者の場合には年間27万6000円が上限となるようです。

NISAとiDeCoを比較 非課税期間や引き出し可能なタイミングの違い

NISAとiDeCoを比較すると、非課税対象期間や引き出し可能なタイミングにも違いがあります。

NISAとiDeCoを比較した時にもっとも大きな違いとしてとりあげられることが多いのが、この引き出し可能期間やタイミングについてです。

まずNISA(一般NISA)の場合は非課税期間が最長5年となっており、資金や収益の引き出しはいつでもできるようになっています。

またNISA(一般NISA)制度は2023年に終了し代わりに新NISAに引き継がれることになりますが、NISA(一般NISA)をこれから始めて制度の終了期間自体が5年未満の場合には、自動的に新NISAに引き継がれることになるでしょう。

また新NISAの場合には、つみたてNISAへのロールオーバーもできるようになりますので、つみたてNISAの非課税期間と合わせると20年以上非課税期間を適用できる可能性もあります。

一方のiDeCoでは原則として60歳以降の引き出しはできません。

そのためiDeCoを始めた年齢によっても非課税期間は異なってくるでしょう。

iDeCoは60歳まで引き出し自体はできなくなっていますが、満期に達するまでは掛け金の積立を停止したり再開したりを自由におこなうことが可能です。

iDeCoは60歳まで資金がロックされるという点からも、あくまで老後の資金として運用していく目的に絞られるでしょう。

NISAとiDeCoを比較 非課税対象の違い

NISAとiDeCoはどちらも「投資を非課税で行える」というイメージがある人も多いと思いますが、比較すると非課税対象が若干異なることが分かります。

まずNISAの非課税対象となるのは、あくまでもNISA口座の投資で得た収益や配当金に限定されています。

一方のiDeCoでは運用費自体が非課税対象となるしくみです。

つまりNISAは掛け金自体は非課税対象とはならず、あくまでも掛け金を運用して得た利益や配当金のみが非課税対象となります。

iDeCoは掛け金+収益が全て非課税となりますので、年収によってはより節税効果が高いのはiDeCoだといえるでしょう。

NISAとiDeCoはどちらをやった方がよいのか

ここまでNISAとiDeCoの比較をみてきましたが、具体的にNISAとiDeCoのどちらを始めるのがよいか迷っているという人もいますよね。

NISAとiDeCoは、資金に余力があるのであればどちらも始めるのが一番おすすめです。

しかしどちらか一方という場合には、口座開設者の年齢や年収、投資の目的などによってもNISAかiDeCoどちらがいいのかは変わってきます。

まずは最低投資額の設定がなくでいつでも引き出し可能なNISAから始めて、要領を掴んできたらiDeCoも始めてみるなど、柔軟に選択していくのもよいでしょう。

NISAとiDeCoの比較を分かりやすく解説まとめ

今回は、NISAとiDeCoの比較を分かりやすく解説してきました。

NISAとiDeCoは、投資の税制優遇制度ではありますが、細かなルールがそれぞれ異なります。

NISAもiDeCoもそれぞれメリットもデメリットもありますので、より自分に合った制度を活用していきましょう。