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NISAの会社員(サラリーマン)の場合を分かりやすく解説

現在会社員(サラリーマン)として働いているという人の中にも、NISAに興味をもっているという人は多いでしょう。

しかし会社員(サラリーマン)をやりながらNISAをやるという具体的なメリットがよくわからないという人もいるのではないでしょうか。

また、そもそもNISAは会社員(サラリーマン)でもできるのかという疑問を持っている人もいますよね。

そこで今回は、NISAを会社員(サラリーマン)が始める場合のメリットや具体的な始め方などについて詳しく解説していきます。

NISAの会社員(サラリーマン)を分かりやすく解説

「NISAを始めると将来の資産形成に役立つ」「NISAはやったほうがいい」など、NISAに関するクチコミや噂を聞いたことがある人でも、具体的なNISAの始め方やメリットを知らないという人も多いのではないでしょうか。

特に月収や年収で給与所得のある会社員(サラリーマン)の場合、将来に漠然とした不安はあるものの投資を始めるのは難しそうだし大変そうと考えている人も多いようです。

しかし日本の終身雇用というスタイルも徐々に崩壊していく中で、現在給与をもらっている人でも将来的に生活費や介護資金、教育費が足りなくなってしまうという自体が発生する可能性は十分にあります。

将来的に金銭面で困らないためにも、給与所得を得ている会社員(サラリーマン)の方も投資でのお金の増やし方を勉強するのはおすすめです。

投資は大きなお金を賭けて失敗してしまうと心配している人も多いのですが、そんな投資初心者や投資未経験社でも始めやすい国の制度がNISAとなっています。

NISAは職業や加入している保険、年収などに関係なく一律のルールで投資ができる国の制度ですので、会社員(サラリーマン)の方でも年齢などの条件を満たしていれば、始めることができますよ。

NISAとは?会社員(サラリーマン)でも始められるのか?

NISAとは国の定めた投資制度の1つであり、正式名称を「少額投資非課税制度」といいます。

NISA制度とは専用のNISA口座を使って、株式や投資信託などに利益を見込んでお金を出す「投資」を行った結果、配当金を受け取ったり価格が値上がりしたタイミングで売却することで利益を得ることが可能です。

通常、投資で収益が出てもNISAではない課税口座での資産運用で収益を得た場合には、収益に対して20.315%の税金がかかりますが、NISAで得た収益に関しては、税金がかかりません。

そのため、通常の株式投資や投資信託で得た収益とNISAで得た収益では、同じ条件で収益を得たとしても以下のように実際に受け取れる額に違いが生じます。

  • 株式投資や投資信託で10万円の利益を得た場合(税率およそ20%が差し引かれる)...8万円の受け取り
  • NISAで10万円の利益を得た場合(非課税)...10万円の受け取り

このようにNISAで運用した収益に関しては、非課税となり税金の徴収がありませんので収益の全てを受け取ることができるというメリットがあります。

NISA制度は投資で利用できる制度になりますので、一般の投資と同じように購入した投資商品などによっては損失を出して資産が目減りしてしまうという可能性もゼロではありません。

しかしNISAは低額から始められる投資の優遇制度ですので、損失を出したとしても大きな負けをだしにくくリスクを軽減しながら投資の経験が積めるようになっています。

そのため会社員(サラリーマン)として給与所得以外に収入をえる経験を積む、また実際に収入を増やすという目的で始めるのにはNISAはおすすめの制度だといえるでしょう。

NISAの基本ルール

そもそもNISAには大きく分けて以下の3つのタイプが存在し、それぞれの運用条件なども異なってきます。

  • NISA(一般NISA)...20歳以上の日本国居住者が利用可能/投資のタイミングは不定期・積立どちらも可/年間の非課税投資枠最高120万円/非課税期間は最長5年/投資可能商品は国内外の上場株式・株式投資信託、ETF、Jリートなど/2023年で終了
  • つみたてNISA...20歳以上の日本国居住者が利用可能/投資のタイミングは積立のみ/年間の非課税投資枠最高40万円/非課税期間は最長20年/投資可能商品は国の条件を満たした株式投資信託・ETFのみ/2042年で終了
  • ジュニアNISA...0歳~19歳以上の日本国居住者が利用可能/投資のタイミングは不定期・積立どちらも可/年間の非課税投資枠最高80万円/非課税期間は最長5年/投資可能商品は国内外の上場株式・株式投資信託、ETF、Jリートなど/2023年で終了

会社員(サラリーマン)の方の場合、20歳以上という方が大半だと思うのでNISAを利用するのであればNISA(一般NISA)または「つみたてNISA」を利用していくことになるでしょう。

ただしNISAは1人1口座という条件がありますので、「NISA(一般NISA)」または「つみたてNISA」のどちらか1つを選んで、証券会社や銀行などで専用口座を開設していく必要があります。

NISAは会社員(サラリーマン)で少額投資しかできない場合でもやったほうが良いのか?

会社員(サラリーマン)の中には、そもそも収入が少ない、家族が多いので生活費がかかるなどの理由で、NISAを始めても少額投資しかできないという人もいるでしょう。

月々に得られる収入のうち、生活できないほどの金額をNISA投資に回してしまうと生活ができなくなるため本末転倒ではありますが、月々5000円〜10000円くらいの少額しか投資できないという場合でもNISAをやっていくのはおすすめです。

たとえばつみたてNISAを利用すれば、最長20年間NISA口座が利用できることになります。

たとえ月々1万円という少額でも20年間NISA口座で投資を行い、年利3%くらいで運用できた場合には、総額で9,849,060円(投資総額720万円+収益264.9万円)を受け取ることができるでしょう。

たとえ月々の投資額が少額でも時間をかけて投資していくことで大きな収益を生み出すことも可能です。

(資産運用シミュレーションは金融庁の公式サイトにて利用可能です。)

また同じ条件で課税口座で資産運用を行うと、収益である264.9万円のおよそ20%が課税対象として徴収されるためおよそ52.9万円が税金として徴収され、手元には211万円ほどしか入りません。

しかしNISA口座は収益が非課税で受け取れるというメリットがありますので、264.9万円の全てを受け取ることができるのです。

NISAの会社員(サラリーマン)を分かりやすく解説まとめ

今回は、NISAを会社員(サラリーマン)が始めるメリットや具体的な始め方などについて詳しく解説してきました。

NISAは会社員(サラリーマン)でも利用できる国の投資に関する税制優遇制度の1つです。

投資額の最低金額なども設定されておらず100円など少額からでも始めることができますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。