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日産自動車(7201)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

経営者の突然の逮捕も記憶に新しい日産自動車。

そんな日産自動車ですが、そろそろ事態も落ち着いて買いどきなのではとお考えの人もいるのではないでしょうか。

しかし、実際のところ日産自動車の株価分析は買い場と判断できるようなものになっているのでしょうか。

また売上の状況や配当金、株主優待などはどのようになっているのでしょうか。

そこで今回は日産自動車の株価分析と配当金、株主優待について分かりやすく解説していきます。

日産自動車(7201)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

日産自動車(7201)の株価分析

日産自動車の事業内容

言うまでもなく日産自動車の主力事業は自動車の製造・販売です。

自動車販売に絡む金融事業も手掛けていますが総売上高に占める割合は1割程度にすぎません。

基本的に株価分析の際には自動車事業だけを見ていけば十分でしょう。

その際は日本ではなく世界に目を向けるようにしましょう。

日産自動車は世界の市場を「欧州」「中国」「日本」「米国」の4つに大別しています。

そして実は日本での売上は全体での1割程度にすぎません。

生産台数でも見ても日産自動車は実に8割近くが海外生産です。

したがって、日産自動車の業績は為替レートの影響を強く受けることになります。

なお、日産自動車は業績予想に際して想定為替レートを1ドル=105円程度としています。

これはかなり慎重な想定と言えます。

ただ、為替については読めない動きをすることが珍しくありません。

これ以上の円高が続くようであればさらなる業績悪化もありえると考えておきましょう。

日産自動車の売上の状況

日産自動車の2020年3月期の連結売上高は9兆8,789億円。

そこから経費などを引いた経常利益は440億円です。

さらに税金などを引いた最終的な当期利益で見ると6,712億円の赤字です。

当然ながら新型コロナウィルスの影響がより大きく出始める2021年3月期の売上高はさらに厳しい結果となると予想されます。

総じて、日産自動車の経営は苦境にさらされていると言って良いでしょう。

かつて日産自動車はカルロス・ゴーン氏の手腕によって同じような苦境からV字回復を果たしたという歴史があります。

しかし、彼ももはや過去の人となったのは周知の事実。

ここから日産自動車がどう立て直すのかの道筋は見えないというのが大方の市場の見方ではないでしょうか。

日産自動車の資産状況

2020年6月期における日産自動車の総資産は15兆8,308億円。

そのうち資本金と株主資本等が占める割合である自己資本比率は23.4%です。

自己資本比率は高いほど財務的に安定していると判断される指標。

日産自動車の自己資本比率23.4%は率直に言って不安の残る数字です。

自己資本比率は必ずしも低いと危険というわけでもなく、積極的な投資が理由で低くなることもあります。

ただ、日産自動車の場合は単純に経営がうまく回っていないことの結果と思われます。

株価分析の際にも財務的な部分には一定の注意を払っておきましょう。

日産自動車の株価分析

日産自動車の株価が右肩下がりであることは誰の目にも明らかです。

株価400円を目処に下落傾向に少し歯止めがかかりつつありますが、ここが底と言えるかどうかというと微妙なところです。

足元の業績を見ると積極的な投資は控えておいたほうが良いといった印象です。

中長期的に見ても、2018年11月のカルロス・ゴーン氏逮捕以降、株価下落は止まっていません。

新型コロナウィルスの流行で有耶無耶になっていますが、実際のところ問題は未解消のままです。

今後もしばらく日産自動車への投資は難しいと考えておいたほうが良いかもしれません。

仮に現在の株価が底値だとしても現状の売上が厳しいことに変わりはありません。

株価が以前の水準へ向けて回復し始めるまでにはそれなりの時間を要すると考えて置いたほうが良いでしょう。

日産自動車(7201)の配当金

日産自動車の予想配当金は0円。

当然、配当金の利回りも0%です。

数年前は30円~50円だった配当金ですが、2020年度は赤字のため配当金はゼロになってしまいました。

配当金自体が本業の利益を株主に還元するものであるわけですから、これも仕方のないことでしょう。

なお、日産自動車は配当金見送りの知らせとともに「一刻も早く安定的かつサステナブルな株主還元を再開できるよう努める」としています。

第二のV字回復が実現できるよう一層の事業構造改革に取り組んでもらいたいところです。

日産自動車(7201)の株主優待

日産自動車の株主優待は新車購入者限定の5,000円分のギフトカードとカタログギフトの贈呈です。

この株主優待は株主が新車を購入しなくとも株主の紹介で第三者が新車を購入すれば貰えます。

その場合、株主がギフトカード、新車購入車がカタログギフトを貰えます。

今年度の日産自動車には配当金こそありませんが、株主優待は継続しています。

ちなみに、自動車関連銘柄で株主優待のある企業は極めてまれです。

もし日産自動車の製品を購入する予定の知人が身近にいれば紹介してあげると感謝されることでしょう。

日産自動車(7201)の株価分析を競合他社と比較

日産自動車の競合他社としてここではホンダとスズキの株価分析と比較してみましょう。

なお、トヨタ自動車についてはあまりにも圧倒的な存在感があるため比較対象からは外します。

まずはホンダの株価です。

ホンダの株価も新型コロナウィルスの影響で一時急落しています。

しかし日産自動車とは違い、その後にある程度の回復をしています。

また、中長期的に見ると現在の株価は底値に近い水準です。

足元の業績も悪くないため、今後に期待して投資するというのも良いでしょう。

次にスズキの株価です。

スズキの株価も日産自動車とは様相がまったく異なります。

順調に株価は回復。年初来高値の水準にまでなっています。

なお、スズキもホンダも海外売上比率が高いことは日産自動車と同様です。

ただし、スズキはインド、ホンダはアジア圏に強みを持つという違いがあります。

インドの新型コロナウィルスの流行はまだまだおさまっていません。

そう考えるとスズキの株価上昇の余地は大きいとも考えられます。

日産自動車にくらべてやや値がさではありますが、資金力に余裕のある人は先を見越して投資しておくのも良いでしょう。

日産自動車(7201)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説 まとめ

日産自動車の株価分析と配当金、株主優待について解説してきました。

売上高は営業利益で見ると2019年度は赤字、それゆえ配当金も0円です。

ただ一方で新車購入者対象の株主優待は継続しています。

とはいえ、株価はカルロス・ゴーン氏逮捕から一貫して下落傾向。

下げ止まりの気配もありますが、まだその方向性もはっきりとはしていません。

率直に言って、日産自動車への投資はいましばらく控えておいたほうが良いでしょう。