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野村総合研究所(4307)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

野村総合研究所は日本最大手のシンクタンクのひとつ。

エリート中のエリートが勤務する企業というイメージをお持ちの人が多いことでしょう。

そんな野村総合研究所へ投資してみたいという人も少なくないはずです。

しかし、野村総合研究所の株価分析の結果は投資に値すると言えるのでしょうか。

また、売上の状況や配当金、株主優待などはどのようになっているのでしょうか。

そこで今回は野村総合研究所の株価分析と配当金、株主優待について分かりやすく解説していきます。

野村総合研究所(4307)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

野村総合研究所(4307)の株価分析

野村総合研究所の事業内容

野村総合研究所の事業と言えばコンサルティングというイメージをお持ちの人も多いのではないでしょうか。

事実、「野村総研」として知られる野村総合研究所は日本最大手のコンサルティングファームです。

しかし、実は野村総合研究所の売上高のうちコンサルティング事業に由来するものは1割以下。

野村総合研究所の売上高の源泉の大半はITソリューション事業です。

なかでも金融ITソリューションが総売上高のうち5割強を占める主力です。

次いで、流通や製造業向けの産業ITソリューションが3割強となっています。

株価分析の際にはコンサルティングではなくITソリューションの業績を中心に見ていきましょう。

なお、野村総合研究所は「野村」の名を冠していますが野村ホールディングスの子会社ではありません。

野村総合研究所は業績の「一部」が大株主である野村ホールディングスの業績に影響する持分法適用会社です。

そのため完全に野村ホールディングスの業績と連結されるわけではありません。

基本的に野村ホールディングスとは別物として考えるようにしましょう。

ちなみに、野村総合研究所が手掛ける金融ITソリューションの目玉は、証券取引所のバックオフィスシステムです。

今はオンラインでの株式投資が普通ですが、その多くが野村総合研究所のシステムで運用されています。

野村総合研究所の売上の状況

野村総合研究所の2019年3月期の連結売上高は5,012億円。

そこから様々な経費などを引いた経常利益は724億円です。

また、2020年3月期の売上予測は前期比5.7%増の5,300億円と予測。

これはITを使ったビジネスモデルの変革、いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)の流行が背景にあると言われています。

もっとも、DXはどうも言葉だけが先走りして実態が今ひとつ曖昧な考え方のような印象もします。

そのため継続的に野村総合研究所の売上の追い風となるかどうかはやや疑問です。

とはいえ、野村総合研究所の売上は新型コロナウィルスの影響もなく全体的に好調であることは事実です。

とりあえずシンプルに業績は上々と評価しておいて良いでしょう。

ただし、野村総合研究所の売上高の約2割は野村ホールディングスとセブン&アイホールディングスです。

それら2社の業績次第では野村総合研究所の売上高も大幅減となる可能性もあるので、その点には一応の注意を払っておきましょう。

野村総合研究所の資産状況

2020年6月期における野村総合研究所の総資産は5,228億円。

自己資本比率は53.7%です。

自己資本比率は総資産のうち資本金と株主資本等が占める割合。

高いほど財務的に健全であることを示します。

野村総合研究所の53.7%という自己資本比率は十分に健全と評価できる数字です。

株価分析の際に財務的な部分を不安視する必要はないでしょう。

野村総合研究所の株価分析

野村総合研究所の株価は極めて堅調です。

新型コロナウィルスの影響により一次急落したものの、すぐに株価は回復。 その後は年初来高値を更新する勢いです。

株価の上昇傾向は10年という長期で見ても同じ。

ただ、少しばかり過熱感が感じられる印象です。

中長期的に見て買いであることはほぼ間違いありませんが、できるだけ安く投資したい人はいったん調整が入るまで様子見するのも良いかもしれません。

野村総合研究所(4307)の配当金

野村総合研究所の予想配当金は34円。

投資額に対するリターンの割合である配当金利回りでは1.07%です。

これは決して高い配当金利回りではありません。

ただし、野村総合研究所は株主還元方針として配当性向35%を掲げています。

配当性向とは、利益のうちの何割を配当金とするかの指標。

一定の数値が方針として定められている以上、安定した配当金は確保できると考えて差し支えありません。

とはいえ、現状、野村総合研究所は配当金狙いで投資するにはやや不向きであることは変わりありません。

配当金についてはオマケのようなものと考えておいたほうが良いでしょう。

野村総合研究所(4307)の株主優待

野村総合研究所に株主優待はありません。

コンサルティングとITソリューションという事業内容である以上、株主優待がないのも仕方のないことでしょう。

野村総合研究所は配当金もそれなりですし、株主優待もありません。

したがって、基本的に投資で利益を出すには株価値上がり後の売却益が前提になります。

野村総合研究所へ投資する際はそのつもりでいましょう。

野村総合研究所(4307)の株価分析を競合他社と比較

野村総合研究所の競合他社としてここではSCSKとTISの株価分析と比較してみます。

まずはSCSKの株価です。

SCSKはITサービスの大手。

もともとは住友系の住商情報システムが前身です。

株価の値動きは決して悪くはありません。

しかし、やはり野村総合研究所とくらべると勢いに欠けます。

株価が6,000円台とやや値がさ株であることもいただけません。

ただ一方で配当金利回りは2.23%と悪くありません。

資金力があるならば配当金狙いで投資するのも良いでしょう。

次にTISの株価を見てみましょう。

TISはクレジットカードなど決済系のシステムに強みを持つシステムインテグレーション企業。

金融系という意味では野村総合研究所の競合にあたります。

ただ、株価はいまひとつ冴えていません。

2,200円を前後に方向感も見えません。

株価こそ手頃ですが、野村総合研究所と同じような考え方で投資するのは難しいでしょう。

野村総合研究所(4307)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説 まとめ

野村総合研究所の株価分析と配当金、株主優待を解説してきました。

株価は好調な売上を受けて堅調。年初来高値を更新しています。

やや高値の印象はありますが、中長期的に投資するのであれば今のうちに購入しておくのも良いでしょう。

ただ、野村総合研究所に配当金はあるもののそれほど手厚くはありません。

また、株主優待もありません。

野村総合研究所へ投資するつもりの人は中長期保有で十分に株価が値上がりしてからの売却益がメインのリターンと考えておきましょう。