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小田急電鉄(9007)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

小田急電鉄は東京と神奈川県を結ぶ陸路の要。

日々小田急電鉄を利用して通学・通勤している人も多いことでしょう。

そんな小田急電鉄へ投資してみたいという人も少なくないはずです。

しかし、株価分析の結果は投資に値するものと言えるのでしょうか。

また、配当金や株主優待、直近の売上状況などはどのようになっているのでしょうか。

そこで今回は小田急電鉄の株価分析と配当金、株主優待について分かりやすく解説していきます。

小田急電鉄(9007)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

小田急電鉄(9007)の株価分析

小田急電鉄の事業内容

小田急電鉄は新宿を起点として東京と神奈川県を結ぶ大手民営鉄道。

しかし、株価分析の際にはその認識だけでは不十分です。

小田急電鉄の事業セグメントは「運輸」「流通」「不動産」「その他」の4つ。

運輸は小田急電鉄をはじめとしたバスやロープウェイなどの交通系事業セグメント。

流通は小田急百貨店と小田急線沿線に展開するodakyu OXを手掛けるセグメントです。

そして、不動産セグメントの主な事業内容は商業ビルの開発・運営と住宅用不動産の分譲です。

実はサザンタワー、フラッグス、ミロードなど新宿を中心とした商業ビルの多くは小田急電鉄が保有しています。

商業ビルの名前を聞いただけで不動産事業の規模の大きさも分かるのではないでしょうか。

その他の事業はホテルやレストランの運営ですが、これはそれほど気にする必要はないでしょう。

小田急電鉄の営業利益を見ると、運輸が216億円と総利益の約半分を占めています。

次いで不動産が129億円。流通が43億円。

その他は20億円です。

流通も無視できませんが、株価分析の際には運輸と不動産の業績動向を中心に見ておくと良いでしょう。

小田急電鉄の売上の状況

小田急電鉄の2020年3月期の通期連結売上高は5,341億円。

そこから各種経費などを引いた経常利益は382億円です。

前期比で売上高が1.4%の増加、経常利益はは22.9%の減少です。

事業セグメントの内訳としては不動産事業の売上が好調だったものの、その他のセグメントはのきなみ減収減益でした。

言うまでもなく、これは新型コロナウィルスの影響が多大です。

また、小田急電鉄は2021年3月期の売上高について直近の四半期決算で前期比26.9%減の3,906億円と予測。

期首の予測から下方修正しています。

今回の新型コロナウィルス禍は小田急電鉄にとって予想以上の痛手であったことが分かります。

小田急電鉄の資産状況

2020年6月期における小田急電鉄の総資産は1兆3,630億円。

自己資本比率は27.0%です。

自己資本比率は総資産のうち株主資本等が占める割合。

高いほど財務的に安定していることを意味します。

小田急電鉄の自己資本比率27.0%はやや低めの数字です。

とはいえ、倒産の危険があるほどの危機的な状況ではありません。

株価分析の際に自己資本比率の低さをそれほど心配する必要はないでしょう。

小田急電鉄の株価分析

新型コロナウィルスの影響により小田急電鉄の経営環境が厳しいことはここまで解説したとおりです。

それにもかかわらず株価は異常な値上がりをしています。

短期で見るとこの株価上昇の流れは11月2日から始まっています。

これはアメリカ大統領選挙投票日直前です。

この大統領選を受けて小田急電鉄のようなバリュー株と呼ばれる銘柄への買い戻しが始まったことが、株価急騰の大きな理由とされています。

バイデン氏の掲げる政策には大規模なインフラ投資が含まれています。

それゆえ氏が投資家に向けてインフラ関連の投資を促すのではといった憶測が流れているという見方もあるようです。

その結果として、小田急電鉄をはじめとした交通系の銘柄が積極的に買い戻されたのだというのが通説です。

ただ、この値動きはあまりにも拙速な印象が捨てきれません。

中長期で見てもこの値動きが「買い戻し」の範疇を出ていることは明白です。

やや投機的な動きがあると見たほう良いでしょう。

率直に言って、個人投資家が今のタイミングで買いに走るのは危険と思われます。

小田急電鉄(9007)の配当金

小田急電鉄の予想配当金は10円。

投資額に対するリターンの割合である配当金利回りは0.32%です。

この配当金利回りはかなり低めです。

株価が急騰したため相対的に利回りが低下しているという事情もあるにはあります。

しかしそれを差し引いても小田急電鉄の配当金利回りは高くありません。

仮に株価2,500円で購入できたとしても必要資金は2,500円×100株=25万円。

それに対して100株×10円=1,000円の配当金と考えるといかにも寂しい金額ではないでしょうか。

基本的に配当金については小田急電鉄には期待しないでおきましょう。

小田急電鉄(9007)の株主優待

小田急電鉄の株主優待は実に多彩です。

まず基本として500株以上保有者は株主優待乗車証が貰えます。

貰える枚数は保有株数が増えるに応じて増えていきます。

そして、そのほか小田急電鉄系列の企業で利用できる割引券も株主優待として貰えます。

対象は百貨店やスーパーのほか、レジャー施設やレストランなど幅広く、変わったところでは自動車整備場でも利用可能です。

総じて、小田急電鉄沿線にお住まいの人にとっては非常に使い勝手もよくお得な株主優待と言えるでしょう。

ただ、逆に言えば小田急電鉄とは縁のない人には中々使いどころのない株主優待でもあります。

売却するにしても沿線の金券ショップへ持ち込むか全国展開している店舗を利用する必要があります。

そう考えると少し微妙な株主優待かもしれません。

小田急電鉄(9007)の株価分析を競合他社と比較

小田急電鉄の競合他社としてここでは東急と京王電鉄の株価分析と比較してみましょう。 まずは東急の株価です。

東急の株価に関しては小田急電鉄のような以上な値動きは見られません。

また、配当金利回りも比較的良く、株主優待も充実しています。

現状、怪しい動きをしている小田急電鉄よりは安心して投資できるでしょう。

次に京王電鉄の株価を見てみましょう。

京王電鉄の株価は小田急電鉄と同じく異常な値上がりをしています。

出来高と上がり方を見るとこの値動きも怪しいと言わざるを得ません。

今のタイミングで投資するのは控えておいたほうが良いでしょう。

小田急電鉄(9007)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説 まとめ

小田急電鉄の株価分析と配当金、株主優待について解説してきました。

売上状況は厳しいにもかかわらず株価は急騰。

これはアメリカ大統領選挙の結果を受けて大きな資金が流れてきていることが理由です。

このタイミングで個人投資家が参戦するのは危険と思われます。

ただ、小田急電鉄は配当金こそそれなりですが、株主優待はかなり手厚くなっています。

小田急線沿線にお住まいの人は株価云々は置いておいても投資する価値は十分にあるでしょう。