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小野薬品工業(4528)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

小野薬品工業は医療用医薬品の開発に特化した医薬品メーカー。

それだけに一般消費者の知名度は今ひとつです。

しかし、そんな小野薬品工業へ投資してみたいという人も決して少なくはないでしょう。

ただ、そもそも小野薬品工業の株価分析は投資に値するものと言えるのでしょうか。

また、昨今の売上の状況や配当金、株主優待などはどのようになっているのでしょうか。

そこで今回は小野薬品工業の株価分析と配当金、株主優待について分かりやすく解説していきます。

小野薬品工業(4528)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

小野薬品工業(4528)の株価分析

小野薬品工業の事業内容

小野薬品工業は新薬に特化した研究開発を主力とする製薬企業です。

決して業界大手というわけでもなく中堅と称されるものの、独自性の高い経営体制により極めて高い利益率を誇っています。

これは約300年前の創業より新薬の研究・開発に注力し、革新的な新薬をいくつも開発してきたことが大きな理由です。

その結果として、現在の小野薬品工業の利益率は40%を超えています。

この利益率は医薬品メーカーの中でも異例と言われるほと驚異的な数字です。

こうした小野薬品工業の一点突破の姿勢は事業ポートフォリオにも表れています。

昨今、医薬品メーカーは健康食品やサプリメントなども手掛けて多角経営をすることも珍しくありません。

たとえば、大塚製薬のポカリスエットやエーザイのチョコラBBなどが代表的です。

しかし、小野薬品工業の総売上高にしめる医療用医薬品の割合は100%。 ヘルスケア関連の事業はまったく展開していません。

こういった一点集中の事業ポートフォリオは必ずしも株価分析において高く評価されるものではありません。

ひとつの事業が傾けば会社そのものが危機に瀕するからです。

ただ、小野薬品工業に関してはこの事業構造で一貫して高い収益を実現し続けています。 むしろ強みと考えて良いでしょう。

小野薬品工業の売上の状況

小野薬品工業の2020年3月期決算の連結売上高は2,924億円。

そこから経費などをのぞいた経常利益は797億円です。

2021年の予想売上高は3.6%増の3,030億円を見込んでいます。

新型コロナウィルスの流行は様々な企業に大きなダメージを与えました。

しかし、小野薬品工業に関しては影響はほぼ無し。

来期の売上予測もプラスです。

ただし、2020年4月の薬価改定や競合他社との競争激化など小野薬品工業を取り巻く事業環境はぬるくありません。

また、小野薬品工業は特許に関する訴訟も抱えています。

訴訟の結果次第では産学連携の在り方にも影響が出てくると思われます。

小野薬品工業へ投資する人は訴訟の成行きにも注目しておきましょう。

小野薬品工業の資産状況

2020年6月期における小野薬品工業の総資産は6,785億円。

そのうち株主資本と資本金等が占める自己資本比率は86.0%です。

自己資本比率は高いほど財務的に安定していると判断される指標。

小野薬品工業の自己資本比率86%は十分に高い数字です。

株価分析の際に財務的な部分を問題する必要はないでしょう。

ちなみに、業種にもよりますが自己資本比率は40%がひとつの安全ラインと言われています。

それを考えると小野薬品工業がいかに財務的に安定しているかが分かるのではないでしょうか。

小野薬品工業の株価分析

小野薬品工業の株価は極めて堅調。

新型コロナウィルス拡大時に一時値を下げたものの、すでにその影響を脱しています。

ただし、現在が買い時かどうかには慎重な判断を要します。

5年と少し視点を広げてみても、現在の小野薬品工業の株価や高値の水準です。

2016年の株価急騰は画期的な新薬開発の成功によるもの。

例外的な動きと見るべきです。

そう考えると3,500円が小野薬品工業の株価のひとつの壁と思われます。

基本的に有望な銘柄であることは変わりありませんが、できるだけ安く投資したい人はいったん調整が入るまで様子見するのも良いかもしれません。

また、大半の製薬メーカーがグローバル展開しているなかで小野薬品工業は明らかに出遅れています。

主要な製薬メーカーの海外売上比率が6割を超えているのに対して、小野薬品工業はいまだ3割程度です。

国際的な視点で投資したい人は小野薬品工業以外の銘柄への投資をおすすめします。

小野薬品工業(4528)の配当金

小野薬品工業の予想配当金は45円。

投資額に対するリターンの割合である配当金利回りは1.41%です。

この配当金利回りは良くも悪くもないといったところです。

手厚い配当金を期待したい人は他の銘柄への投資を検討したほうが良いでしょう。

なお、小野薬品工業の配当金は2017年を境に180円から40円にまで下がっていますが、これは株式分割の結果です。

単純に配当金を減額したわけではないのでその点は勘違いしないようにしましょう。

小野薬品工業(4528)の株主優待

小野薬品工業に株主優待はありません。

医療用医薬品の開発という事業内容を考えると株主優待がないのも仕方のないことでしょう。

ちなみに、小野薬品工業は株主優待こそないものの、かつては株主総会出席の際にお菓子やお茶などのちょっとしたお土産が貰えました。

しかしそれも2019年からは廃止。 現在、小野薬品工業の株主還元は配当金のみとなってしまいました。

もっとも、株主総会のお土産は出席できない人にとっては不公平を感じるだけのものでしかありません。

むしろ大半の個人投資家にとっては廃止されて良かったのではないでしょうか。

小野薬品工業(4528)の株価分析を競合他社と比較

小野薬品工業の競合他社としてここでは塩野義製薬とエーザイの株価分析と比較してみましょう。

まずは塩野義製薬の株価です。

塩野義製薬の株価は小野薬品工業とはまったく違う動きをしています。

これは塩野義製薬が新型コロナウィルスのワクチン開発に着手したことによる値動きです。

開発開始で急騰、材料出尽くしで急落です。

ただ、現状の株価は割安です。

高値づかみのリスクがある小野薬品工業に手が出しにくい人は代わりに投資してみるのも良いかもしれません。

次にエーザイの株価を見てみましょう。

エーザイの株価は小野薬品工業と少し似た動きをしています。

一方で、株価の単価が9,000円程度と投資までのハードルが高めです。

小野薬品工業のように株式分割でもすれば話しは別ですが、現状で代わりの投資先とするのは難しいでしょう。

小野薬品工業(4528)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説 まとめ

小野薬品工業の株価分析と配当金、株主優待について解説してきました。

株価は堅実な売上状況を反映して好調。

ただそれだけに高値づかみするリスクが残ります。

また小野薬品工業は株主優待もなく配当金も平均的です。

成長の見込める優良銘柄ではあるのですが、投資という観点から言うと現在の小野薬品工業はなかなか手を出しにくいという印象です。