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オービック(4684)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

オービックはシステムインテグレーションの大手のひとつ。

勤務先で使っているシステムがオービック製という人も少なくないのではないでしょうか。

そんなオービックへ投資してみたいという人も多いことでしょう。

しかし、オービックの株価分析は投資するに問題ない結果と言えるのでしょうか。

また、売上の状況や配当金、そして株主優待などはどのようになっているのでしょうか。

そこで今回はオービックの株価分析と配当金、株主優待について分かりやすく解説していきます。

オービック(4684)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

オービック(4684)の株価分析

オービックの事業内容

オービックの事業内容はシステムインテグレーション・サポート、オフィスオートメーションです。

取引先には大企業もいますが、中小企業向けにも高いシェアを誇ることが大きな特徴です。

また、業種を問わず製造業から金融・サービスまで幅広い業界が顧客となることも大きな強みです。

なお、オービックというと勘定奉行をイメージする人が多いかもしれません。

しかし、勘定奉行はオービックの関連企業であるオービックビジネスコンサルタントの製品です。

そしてオービックビジネスコンサルタントはオービックとはまた別に上場しています。

持分法適用会社としてオービックの業績にも多少は影響しますが、そこまで大きくはありません。

あくまでオービックは企業向けのシステムインテグレーションが主力事業です。

株価分析の際には「勘定奉行のオービック」とは分けて考えましょう。

オービックの売上の状況

オービックの2020年3月期の連結売上高は805億円。

そこから各種経費などを引いた経常利益は460億円です。

50%を超える驚異の利益率です。

この利益率の高さの理由は製品の自社開発体制。

オービックは徹底した社員教育で育てた少数精鋭の従業員でシステムを開発しているのです。

そして一度開発したシステムはある程度の使いまわしが効くもの。

そのため、売上を上げれば上げるほど利益率も高くなっていくのです。

ちなみに、せっかく育てた技術者が辞めてしまっては元も子もありません。

そのため、オービックは中途採用をせずに新卒採用を時間をかけて育てる方針としています。

また、今では珍しい社内運動会を実施したりと社員の団結力を高める取り組みも多数あるそうです。

そういった家族経営が実際に高い売上につながっているというのは正直なところ非常に意外です。

オービックの資産状況

2020年6月期におけるオービックの総資産は2,655億円。

そのうち株主資本と資本金等が占める割合である自己資本比率は90.4%です。

自己資本比率は企業の財務的な健全性をはかる一般的な指標。

当然、ほぼ自己資本であるオービックはなんの問題もありません。

ちなみに、オービックの創業者であり、かつ今もなお会長として務める野田夫妻は発行済株式の約2割を保有しています。

しかし、現経営陣を一族で固めるということもしていませんし、野田氏も社長ではなくあくまで「会長」として経営から一歩退いたかたちを取っています。

株価分析の際に「資本関係がこじれてお家騒動になるのでは」といったリスクはそれほど考慮する必要はないでしょう。

オービックの株価分析

もともと堅調だったオービックの株価は新型コロナウィルス後にさらに勢いを増しています。

これはもともと売上を伸ばしていたシステムインテグレーション事業の好調に加え、テレワーク導入企業向けのクラウドシステム契約が伸びたことが大きな理由です。

新型コロナウィルスは多くの企業にとって深刻なダメージを与えました。

そのような中でオービックの業績はかなり安定しています。

やや高値といった感じはありますが、まだまだ株価上昇の余地はあるでしょう。

オービック(4684)の配当金

オービックの予想配当金は160円~165円。

投資額に対するリターンの割合である配当金利回りは0.88%です。

配当金の利回りとしては低い部類です。

もともとオービックの配当金利回りはそれほど低くはありませんでした。

しかし、株価上昇にともなって相対的に利回りが低下した結果です。

今から配当金狙いで購入するのは難しいでしょう。

そもそもオービックの現在の株価は18,000円前後。

したがって、投資するには最低でも180万円ほど必要です。

率直に言って個人で投資するにはやや高いハードルと言わざるを得ません。

いずれ株式を分割するなどして個人でも投資しやすい価格にしてほしいところです。

オービック(4684)の株主優待

オービックに株主優待はありません。

システムインテグレーションという事業内容を考えれば株主優待がないことも当然と言えば当然でしょう。

また、今後オービックがなんらかの株主優待を設定する可能性も低いでしょう。

先に触れたようにオービックの株式の約2割は創業者が保有しています。

配当金にしてもそうですが、株主還元を手厚くするというのは純粋な個人投資家への還元ではなく創業者優遇ともとられかねません。

総じて、オービックは純粋な値上がりを期待して投資する銘柄と考えたほうが良いでしょう。

オービック(4684)の株価分析を競合他社と比較

オービックの競合他社としてここではNTTデータと大塚商会の株価分析と比較してみましょう。

NTTデータはシステムインテグレーション業界では最大手。

言うまでもなくNTTを母体としています。

ただ、株価はオービックとは違い軟調。 新型コロナウィルスの影響をダイレクトに受けています。

大企業はすでにクラウド環境も構築済みであったため、テレワーク環境構築の特需もなかったのでしょう。

次に大塚商会の株価です。

大塚商会の株価は比較的オービックに似た動きをしています。

大塚商会もまたオービックと同じく中小企業向け製品に強みのある企業です。

そのためやはりテレワークへの対応の需要をうまく捉えて売上を伸ばしたことが理由と考えられます。

ただ一方で大塚商会はオフィス・サプライ事業も展開しているため、そちらの売上は微減。

オービックにくらべてやや勢いに欠けるのはそういったことが理由と思われます。

とはいえ、株価は5,000円台と手頃です。

オービックには手が届かないという人が代わりに投資するにはうってつけの銘柄と言って良いでしょう。

オービック(4684)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説 まとめ

オービックの株価分析と配当金、株主優待について解説してきました。

好調な売上を受けて株価は堅調。

中長期的にもまだまだ成長すると考えられます。

ただ、株価自体が20,000円近くと値がさ株であることが投資へのハードルを高めています。

また、配当金もやや控えめなうえに株主優待がない点も残念です。

もっとも、それでもオービックが優良安定銘柄であることには変わりがありません。

資金力に問題がなければ中長期保有前提で投資してみてはいかがでしょうか。