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楽天(4755)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

楽天はヤフーと並ぶ国内Eコマースの2大巨頭です。

起業家の三木谷氏が数人の従業員と起ち上げて一代でここまでの規模となったことも有名です。

そんな楽天へ投資してみたいという人も少なくないでしょう。

しかし、楽天の株価分析は投資に値する結果と言えるのでしょうか。

また、昨今の売上の状況や配当金、株主優待などはどのようになっているのでしょうか。

そこで今回は楽天の株価分析と配当金、株主優待について分かりやすく解説していきます。

楽天(4755)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

楽天(4755)の株価分析

楽天の事業内容

楽天はインターネットに関わる総合的なサービスを展開しています。

事業セグメントは「インターネットサービス」「フィンテック」「モバイル」の3種類。

インターネットサービスはお馴染みの楽天市場や楽天トラベルなどが含まれる事業セグメントです。

楽天の売上高のうち5割強がインターネットサービスに依存します。

フィンテックは楽天カードや楽天証券など金融に関わる事業セグメント。

このセグメントの売上高構成比も3割強と低くありません。

そして、モバイルは言うまでもなく楽天モバイルを中心とした事業です。

ただ、モバイル事業はまだ展開後それほどの時間が経っておらず、楽天の売上高の1割にも達していません。

これから伸びる分野であるため株価分析の際に無視して良いわけでもありません。

しかし、当面はインターネットサービスとフィンテックの業績に注目しておけば十分でしょう。

ちなみに、楽天の社名の由来は「楽市楽座(らくいちらくざ)」。

戦国大名が城下町を反映させるためにとった経済政策から来ています。

ただ、楽市楽座は無税だったのに対して楽天市場や楽天トラベルは出店者から少なくないコミッションを取っています。

一方的に送料無料を決定したことで出店者の猛反発を招いたことも記憶に新しい騒動です。

ビジネスである以上これは仕方のないことですが、名前と実態がここまでかけ離れているのも皮肉な話しですね。

楽天の売上の状況

楽天の2019年12月期決算の連結売上高は1兆2,639億円。

ただし、モバイル事業での多額の投資がかさんだ結果、最終的な営業利益は319億円の赤字です。

しかしながら楽天は2020年12月の売上予測を前期比2桁増を目指すと強気な姿勢。

事実、新型コロナウィルスの感染拡大を背景に楽天は巣ごもり需要に応えて売上を伸ばしています。

また、モバイル事業の投資も着実に実を結び契約回線数も順調に伸びています。

ただ、楽天モバイルについては契約者よりネガティブな評判を聞くことも少なくありません。

そこまで楽天の全体の売上に大きく影響するわけではありませんが今後の成行きには注視しておきましょう。

楽天の資産状況

2020年6月期における楽天の総資産は10兆4,332億円。

そのうち株主資本と資本金等が占める割合である自己資本比率は6.7%です。

自己資本比率は企業の財務的な健全性を表す指標。 楽天の自己資本比率6.7%はかなり低い数字です。

しかし、この数字をもって楽天の財務が危ういということにはなりません。

楽天はフィンテック事業で多額の他人資本を預かっているからです。

そのため自然に他人資本の比率も高くなるものです。

自己資本比率の数字こそ低いですが、財務的な健全性については問題ありません。

ただ一方で、楽天のここまでの急成長は積極的なM&A戦略によるものです。

たとえば楽天トラベルの大元は旅の窓口。

その際に楽天は300億円を超える金額で買収しています。

今後も同じような買収戦略があれば一時的に厳しい財務状態となる可能性があることは心得ておきましょう。

楽天の株価分析

楽天の株価は新型コロナウィルス拡大時に急落したものの現在はすでに以前の水準に戻しています。

現状、一定の方向感はなくどのように動くかは不透明です。

ただ、5年、10年といった長期で見ると楽天の現在の株価は安すぎる印象です。

短期的には1,300円から1,400円。 中長期的には2,000円を目指して投資すると良いのではないでしょうか。

その際に注目すべきはやはりモバイル事業の成行きです。

Eコマースとフィンテック事業が好調であることは大前提。

楽天へ投資する際はそのうえでモバイル事業の動向を見ておくことをおすすめします。

楽天(4755)の配当金

楽天の予想配当金は4.5円。 投資額に対するリターンの割合である配当金利回りは0.43%です。

これはお世辞にも高い配当金利回りとは言えません。

とはいえ、今期の楽天の業績は赤字です。

配当金が出ているだけマシでしょう。

もっとも、赤字でなくとも楽天の配当金利回りはそれほど良くありません。

配当金については基本的に期待しないでおきましょう。

楽天(4755)の株主優待

楽天の株主優待は楽天キャッシュの付与と楽天トラベル宿泊クーポンです。

楽天キャッシュは100株以上で500円相当。

以降、1,000株で1,000円、5,000株で1,500円、100,000株で2,000円相当と持ち株数に応じて金額が上がります。

対して、楽天トラベル宿泊クーポンは一律2,000円相当。

ただ、見て分かるとおり楽天の株主優待は持ち株数が多くなるほど利回りが低くなります。

また、そもそも楽天キャッシュと楽天トラベル宿泊クーポンのいずれも実質的には出店者とホテルが負担することになります。

配当金が低いこともあわせて、総じて楽天は株主還元が不十分な印象です。

楽天(4755)の株価分析を競合他社と比較

楽天の競合他社としてここではZホールディングスの株価分析と比較してみましょう。

Zホールディングスとは要するにヤフージャパンです。

従来のヤフー株式会社は2019年よりZホールディングスの完全子会社化しています。

そしてZホールディングスの株価はウナギ登り。

楽天を軽くしのぐ勢いです。

ただ、楽天の代わりの投資先として適しているかどうかというと微妙なところです。

Zホールディングスの株価の上昇は新型コロナウィルスによる巣ごもり需要増が主な理由です。

しかしそれにしてもこの上昇具合は傍から見ても行き過ぎです。

したがって、どこかでいったん調整が入ると予想されます。

投資するにしても少し様子見することをおすすめします。

楽天(4755)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説 まとめ

楽天の株価分析と配当金、株主優待について解説してきました。

楽天は新型コロナウィルスの巣ごもり需要によりメイン事業の売上は悪くないものの、モバイル事業への投資がかさみ営業利益は赤字。

しかし、株価はそれでも堅調です。

ただ、楽天は配当金利回りも今ひとつなうえに株主優待の内容も微妙です。

また、企業全体として成長の余地は十分にありますが、モバイル事業の先行きが今ひとつ不透明です。

決して悪くはない銘柄ですが投資の際には慎重な姿勢を崩さないでおくことをおすすめします。