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シマノ(7309)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

シマノは「世界のシマノ」とまで言われるほどの大企業ながら日本での知名度はいまひとつです。

しかし、自転車や釣りが趣味の人にとっては知る人ぞ知る銘柄のひとつです。

そんなシマノへ投資してみたいという人も少なからずいることでしょう。

ただ、シマノの株価分析はどのようになっているのでしょうか。

また、売上高や配当金、株主優待の有無なども気になるところではないでしょうか。

そこで今回はシマノの株価分析と配当金、株主優待について分かりやすく解説していきます。

シマノ(7309)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

シマノ(7309)の株価分析

シマノの事業内容

シマノは自転車部品や釣具、ボート関連用品を手掛ける企業です。

一見すると、これらの事業にはなんの関連性もないように思えるかもしれません。

しかし、ギアやチェーン、リールなどの精密な金属加工製品が部品に使われているという共通点があります。

そもそもシマノの起こりは、堺の金属加工技術。

戦前に鉄鋼職人だった島野庄三郎が創業した島野鐵工所がシマノの起源です。

そこから欧米で発生したスポーツサイクリングブームを契機に今の地位を築いたというわけです。

今もなおその流れは途絶えておらず、シマノの売上の8割以上は海外です。

昨今、日本でもロードサイクルが流行していますが、シマノにとってはそれほど大きな市場ではありません。

株価分析の際にはやはり海外を基本に見ていくと良いでしょう。

ちなみに、先日、シマノを「世界のシマノ」と言わしめるほどのグローバル企業にまで押し上げた先代会長の訃報がありました。

この訃報により経営体制がどのように変化していくのかにも注意しておきましょう。

シマノの売上の状況

シマノの2019年12月期の連結売上高は3,632億円。

そこから各種経費を引いた経常利益は695億円です。

また、2020年12月期の連結売上高の予測値は前期比3.6%減の3,500億円です。

これは新型コロナウィルスの影響が大きな要因です。

ただ、感染予防のために公共交通機関の利用が忌避されるなか、手軽な移動手段として自転車の需要の高まりもありました。

結果として、シマノの売上高は他業種にくらべて減少幅も軽微に済んでいます。

また、あくまで可能性のひとつとしてですが、新しい生活様式がこのまま定着すれば人との接触の少ない釣り関連の売上が向上することもあるかもしれません。

いずれにしろ、業績に関してはシマノの今後の見通しは暗くはないでしょう。

シマノの資産状況

2020年6月期におけるシマノの総資産は5,456億円。

そのうち資本金と株主資本等が占める割合である自己資本比率は91.3%です。

要するにシマノはほぼ自己資金のみで運営している企業というわけです。

したがって、借入金の返済で資金繰りが悪化するといった事態になる可能性はほぼゼロです。

株価分析のうえで財務的な部分を不安視する必要はないと言って良いでしょう。

なお、シマノは一族経営ですが、大株主の大半が一族ということもありません。

お家騒動などの心配はそれほどしなくても良いでしょう。

シマノの株価分析

シマノの株価は堅調。

新型コロナウィルスにより一次急落したものの、現在は年初来高値を更新するにいたっています。

とはいえ、やや過熱感も見られ調整局面に入った印象もあります。

現状投資にちょうどよいタイミングかどうかは慎重な判断が必要なところです。

10年の長期で見てもこの傾向は顕著です。

15,000円~17,500円のレンジで動いていた株価がすでに22,500円のラインを突破しています。

おそらくなんらかの投機的な部分があると見たほうが良いでしょう。

シマノが有望な銘柄であることに変わりはありませんが、値動きが落ち着くまではいましばらくの様子見をおすすめします。

シマノ(7309)の配当金

シマノの予想配当金は155円。 投資額に対するリターンの割合である配当金利回りは0.75%です。

この配当金利回りはお世辞にも高いとは言えません。

仮に200万円分シマノの株を保有していたとしても15,000円の配当金にしかなりません。

一応、決算資料には利益還元方針の記載もありますが、そこに配当金の数値目標はありません。

あくまで、「利益確保を優先しつつ安定した配当金を目指すと」いった通り一辺倒の記載があるだけです。

率直に言って、配当金についてはシマノには期待しないほうが良いでしょう。

シマノ(7309)の株主優待

シマノには株主優待はありません。

配当金にしてもそうですが、シマノは株主還元が不十分な印象です。

シマノへ投資する際は配当金や株主優待ではなく、純粋な株価上昇にともなう売却益を狙うスタイルを前提としたほうが良いでしょう。

ちなみに、シマノは株主には冷たい印象ですが、そのぶん従業員にとっては働きやすい環境であると言われています。

その社風が企業の成長につながるのであれば株主としてもこの方針は決して歓迎できないものではないはずです。

配当金や株主優待などの株主還元が不十分だからといって、すなわち投資に値しないとは考えないようにしましょう。

シマノ(7309)の株価分析を競合他社と比較

シマノは非常に趣味性の高い製品を扱う企業のため、なかなか競合他社の設定が難しいところがあります。

ここではあえて自転車に焦点を絞って「あさひ」を競合他社として株価分析を比較してみましょう。

あさひは、サイクルベースあさひでお馴染みの自転車専門店です。 その売上高の9割近くが自転車関連です。

株価を見てみるとシマノと同じく新型コロナウィルス流行語に急騰していることが分かります。

ただこれはあくまで新型コロナウィルスによる公共交通機関利用回避のための特需です。

新しい生活様式が定着するかどうかで売上は大きく左右されるはずです。

したがって、この株価急騰後のタイミングで投資するのはやや危険かもしれません。

また、自転車一本という業態もいただけません。

それであれば釣具やボートの事業も展開しているシマノへ投資したほうが良いでしょう。

ただ、シマノの株価は20,000円を超える勢いです。 それに比べるとあさひの株価は1/10程度。

資金力に不安の残る人にとってはシマノ代わりにあさひへ投資するというのも悪くない選択でしょう。

シマノ(7309)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説 まとめ

シマノの株価分析と配当金、株主優待について解説してきました。

シマノは新型コロナウィルスの流行にともなう公共交通機関利用回避の影響で自転車事業の売上が好調。

株価も年初来高値の水準まで上昇しています。

ただ、この株価上昇にはやや過熱感も見られます。

シマノは配当金も低いうえに株主優待もないため、しっかりと利益を出すには安く買って高く売るという原則が重要になります。

当然、高値で掴むのは極力避けたいところです。

そのため現状で投資するかどうかには慎重な判断を要するというのが率直な印象です。