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信越化学工業(4063)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

信越化学工業は塩ビや半導体製品を製造する総合化学メーカーです。

一般消費者にはあまり馴染みこそないものの、これらの製品は生活に密着している必要不可欠なものです。

そんな信越化学工業に投資してみたいとお考えの人も少なくないことでしょう。

しかし、実際のところ信越化学工業の株価分析はどのようになっているのでしょうか。

また、配当金や株主優待は貰えるのでしょうか。

そこで今回は信越化学工業の株価分析と配当金・株主優待について分かりやすく解説していきます。

信越化学工業(4063)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

信越化学工業(4063)の株価分析

信越化学工業の事業内容

信越化学工業は半導体シリコンや塩ビ・化成品などを取り扱う製造業。

樹脂製品や電子・機能材料事業など多彩な事業展開をしているが、主力は半導体シリコンウエハーと塩ビ・化成品です。

日常生活にあまり馴染みのない化成品ですが、実は様々な用途で活躍しています。

たとえば、塩ビは建築や土木などのパイプや窓枠の原材料。

半導体シリコンウエハーは家電やデジタル機器に欠かせない部品です。

変わったところではセルロースが医薬品のコーティング剤などに使われています。

このように、信越化学工業の事業内容は実は生活に密着しているのです。

なお、信越化学工業の売上高の7割以上は海外に依存しており、世界最大の塩ビメーカーとまで言われています。

いまや信越化学工業は一大グローバル企業のひとつと言ってよいでしょう。

信越化学工業の売上の状況

信越化学工業の2020年3月決算の売上高は1兆5,435億円。

経費等をのぞいた経常利益は4,182億円です。

前記にくらべるとやや減収となっていますが、中期的には増収増益傾向にあります。

また、売上高に占める純利益の割合を示す売上高営業利益率は年々改善をつづけており、2016年の16%から26.3%にまで上昇しています。

売上高営業利益率はいかに効率的な生産体制が構築されているかを示す指標のため、株価分析においてこの数値の改善は高く評価できるポイントです。

ただ一方で海外売上高が高いことには要注意です。

信越化学工業は決算報告で2021年の業績に関して想定為替レートを1ドル=107円、1ユーロ=120円。

1ドルの変化で26億円、1ユーロでは2億円も経常利益に影響が出るとしています。

それ以上に円高が続くようであれば業績にも大きな影響が出る可能性があります。

信越化学工業へ投資する際は為替レートにも注意しておきましょう。

信越化学工業の資産状況

信越化学工業の2020年3月期の総資産は3兆2,304億円。

そのうち資本金と株主資本の占める割合である自己資本比率は82.1%です。

これは信越化学工業がほとんど借り入れをせずに営業しているということを意味します。

したがって、経営の自由度も高いうえに財務的に安定していることになります。

信越化学工業の株価分析では資金繰りの悪化による経営不振といった心配は不要でしょう。

信越化学工業の株価分析

3年の中期で見ると信越化学工業の株価は13,000円を天井に上下してきました。

しかし、新型コロナウィルスの影響による急落を経て現在は13,000円の壁を突破しています。

そのため、現在はやや割高といった気配です。

ただ、5年から10年の長期で見ると信越化学工業の株価が右肩上がりであることは明白です。

長期的な視点で見れば現在は良い買い時といってよいでしょう。

信越化学工業(4063)の配当金

信越化学工業の予想配当金は220円~240円。

株の購入に必要な資金に対するリターンの割合である配当金利回りは1.62%です。

利回りとしては悪くないのですが、いかんせん初期投資が高いというところがネックです。

信越化学工業の株価は13,000円程度。単元株は100株です。

したがって、13,000円×100株=1,300,000円ほどの初期投資が必要になります。

それに対して、100株×240円=24,000円の配当金と考えると少し微妙な印象です。

なお、信越化学工業は株主還元方針として営業利益の35%を配当金に回すことを掲げています。

したがって、今後の業績次第では増配も十分にありえます。

実際、信越化学工業の配当金は2017年の120円、3年で倍増しています。

長期的に見ればさらなる増配を期待してもよいと思われます。

信越化学工業(4063)の株主優待

信越化学工業に株主優待はありません。

塩ビや半導体シリコンといった信越化学工業の事業内容を考えれば株主優待がないのも仕方がないでしょう。

ただ、信越化学工業が配当金で株主還元していることは先に触れたとおりです。

また、株価が順調に値上がりすれば大きな売却益も期待できます。

会社の成長がそのまま株主還元につながると考えれば株主優待がないことも問題ではないでしょう。

信越化学工業(4063)の株価分析を競合他社と比較

信越化学工業の競合は住友化学と東レ、そして旭化成です。

まずは住友化学です。

住友化学は信越化学工業を超える事業規模を持つ財閥系の総合化学メーカー。

しかし、株価分析に関しては信越化学工業とは対照的に下落基調です。

もともと下落基調であった株価にくわえ、新型コロナウィルス拡大による経済活動の停滞が原油需要の現象を引き起こし業績悪化に拍車をかける結果となりました。

ただ、以降は需要回復も見込めるため、逆に現在は割安に株を購入できるチャンスともとれます。

単価も安いため信越化学工業に手が届かないという人にはよい投資先と言えるでしょう。

東レは合成繊維に強い化学メーカー。

信越化学工業と同じように自動車関連用途の樹脂や半導体なども取り扱っています。

しかし、やはり信越化学工業とは異なり株価は軟調です。

新型コロナウィルスの影響により自動車メーカーの稼働停止も痛手です。

回復の見込みもあるもののそれほど強さがありません。

資金力があるのであれば、あえて信越化学工業代わりに投資する必要はないでしょう。

旭化成は日本では老舗とも呼べる総合化学メーカー。

信越化学工業とは異なり、ヘルスケア領域にも事業展開していることが大きな特徴です。

そういった新領域の事業の先行きが明るいことから株価は反発の兆しを見せています。

信越化学工業の完全な補完にはなりませんが、化学メーカーのひとつとしては有望な投資先のひとつと考えて良いのではないでしょうか。

信越化学工業(4063)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説 まとめ

信越化学工業の株価分析と配当金・株主優待を解説してきました。

株価に関してはやや割高な水準で推移していますが、長期的に見れば右肩上がりであることは明らかです。

長い目で見れば現在投資しておくのは悪い選択ではないと考えられます。

また、信越化学工業は株主優待こそないものの業績に応じて配当金の増配もしています。

総じて、信越化学工業は長期保有に向いている銘柄と言って良いでしょう。