ゼロ株

ゼロから株を知りたい方向に情報を発信しています

シスメックス(6869)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

シスメックスは医療機器メーカーの大手。

医療に携わる人でなければあまり知られていませんが、世界の医療を支える企業のひとつです。

そんなシスメックスに投資してみたいという人も少なからずいることでしょう。

しかし、シスメックスの株価分析は投資に値する結果と言えるのでしょうか。

また、売上の状況や配当金、あるいは株主優待などはどのようになっているのでしょうか。

そこで今回はシスメックスの株価分析と配当金、株主優待について分かりやすく解説していきます。

シスメックス(6869)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

シスメックス(6869)の株価分析

シスメックスの事業内容

シスメックスは臨床検査機器や検査用試薬などの開発・製造・販売から輸出入までを手掛ける企業。

臨床検査には検体検査と生体検査の2種類があり、シスメックスは検体検査分野では世界トップ10に入ります。

生体検査はレントゲンや心電図など身体そのものを調べる検査。

対して、検体検査は血液や尿などの成分が測定対象です。

そしてシスメックスは血球係数分野に限定すれば世界No1のシェアを誇ります。

また、シスメックスは検査機器だけではなく、それにかかわる幅広い製品やサービスを扱うことが大きな特徴です。

臨床検査には検査機器だけではなく試薬や専用のソフトウェアが必要になりますが、シスメックスはそのすべてを一貫して提供しているのです。

そのなかでも試薬は検査をするかぎり必須となる消耗品。

そのため不況時にも継続的かつ安定した収益が見込めます。

こういったシスメックスの収益モデルは株価分析のうえでも高く評価して良いでしょう。

シスメックスの売上の状況

シスメックスの2020年3月期の連結売上高は3,020億円。

そこから経費などを引いた経常利益は494億円です。

また、2021年の予想売上高についてシスメックスは好評していませんが、少なからず厳しい数字が予想されます。

シスメックスの事業内容は臨床検査がメインのため新型コロナウィルスの影響は軽微のように思われるかもしれません。

しかし、新型コロナウィルスにより業績が悪化した企業は投資に消極的になります。

そのため高額な検査機器への設備投資はまっさきに後回しにされると考えられるからです。

シスメックスは試薬の販売もあるため不況への耐性が高いとはいえ、やはり主力製品の売上減少は免れないでしょう。

加えて言えば、シスメックスは世界190ヶ国で事業を展開するグローバル企業であるため為替レートも売上に大きく影響してきます。

昨今の円高が長引けばさらなる業績悪化も十分にありえるでしょう。

シスメックスの資産状況

2020年6月期におけるシスメックスの総資産は3,688億円。

そのうち資本金と株主資本等が占める割合である自己資本比率は74.7%です。

自己資本比率は高いほど財務的に安定していると評価される指標。

シスメックスの自己資本比率74.7%は十分に高い数字です。

株価分析をするうえで特に財務的な部分を心配する必要はないでしょう。

シスメックスの株価分析

シスメックスの株価は堅調です。

新型コロナウィルスの影響も一過性にすぎず現在の株価は順調に上昇しています。

ただ、10年という長期で見ると現在のシスメックスの株価はほぼ天井付近に位置します。

ここからさらなる値上がりをするかどうかは正直なところ先行き不透明です。

投資するにしても慎重な判断が必要になるでしょう。

なお、2018年にシスメックスの株価は急落しています。

これはシスメックスの業績が市場の予測を下回ったことが主な原因です。

いわゆる失望売りですね。

ただ、それにしてもあまりにも急激な下げです。

おおらくそれ以前の株価上昇の際に投機的な資金が入っていたのでしょう。

シスメックスにかぎらず、すべての銘柄でこういった下げは起こりえます。

短期的な株価の値動きに不自然さがあるときは注意しておきましょう。

シスメックス(6869)の配当金

シスメックスの予想配当金は72円。

投資額に対するリターンの割合である配当金利回りとしては0.71%です。

1%を下回る数字は配当金の利回りとしては低い水準です。

また、そもそもシスメックスの株価が10,000円程度というのもいただけません。

シスメックスの最低売買単位は100株。

したがって、最低でも100万円ほどの資金が必要になります。

それに対して100万円×0.71%=7,100円の配当金というのはいかにも寂しい見返りではないでしょうか。

基本的にシスメックスに手厚い配当金は期待しないでおいたほうが良いでしょう。

シスメックス(6869)の株主優待

シスメックスに株主優待はありません。

臨床検査機器、試薬を扱う企業であることを考えると株主優待がないもの仕方のないことでしょう。

ただ、株主優待がない企業の多くは配当金を手厚くして株主に利益を還元しているものです。

それを考えると株主優待もなく配当金の利回りもいまひとつのシスメックスは株主還元が不十分な印象です。

せめて配当金だけでも増額してくれるよう、今後のシスメックスに期待しましょう。

シスメックス(6869)の株価分析を競合他社と比較

シスメックスの競合他社としてここではテルモと日本光電工業の株価分析と比較してみましょう。

まずは体温計で有名なテルモの株価です。

しかし、実はテルモの主力製品はカテーテルや血液バッグなどの医療用消耗品です。

そういった意味ではテルモはシスメックスの競合他社と言えるのです。

そしてテルモの株価もまたシスメックスと同じく堅調。

不自然な値上がりも見られません。

株価も4,000円程度と比較的手頃な価格です。

シスメックスの代わりの投資先として有望と言って良いでしょう。

次に日本光電工業の株価です。

日本光電工業は医療用の計測機器や生体情報モニターを扱う企業です。

日本光電工業の株価はシスメックスとは様相がかなり違います。

3月ころに急騰しています。

これは政府が新型コロナウィルス対策で人工呼吸器の増産を要請すると発表されたことが大きな理由です。

ただ、これについてもやはり投機的な資金が動いた形跡が見て取れます。

今のところは落ち着いていますがシスメックスの代わりに投資するのは少し危険かもしれません。

シスメックス(6869)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説 まとめ

シスメックスの株価分析と配当金、株主優待について解説してきました。

現状判明している売上の状況は悪くありませんが、先行きは不透明。

それにもかかわらずシスメックスの株価は過去最高値に近い水準にあります。

買いに走るには微妙なタイミングと思われます。

また、シスメックスは株主優待もなく配当金もお世辞にも良いものではありません。

総じて、現状のシスメックスはあまり投資には向いていないような印象です。

医療系の銘柄であれば他の企業にも目を向けてみたほうが良いでしょう。