SOMPOホールディングスは旧損保ジャパン日本興亜ホールディングス。
その名のとおり複数の損害保険会社が合併してできたメガ損保のひとつです。
そんなSOMPOホールディングスへ投資してみたいという人も多いのではないでしょうか。
しかし、SOMPOホールディングスの株価分析の結果は投資に値するものと言えるのでしょうか。
また、直近の売上状況や配当金、株主優待はどのようになっているのでしょうか。
そこで今回はSOMPOホールディングスの株価分析と配当金、株主優待について分かりやすく解説していきます。
SOMPOホールディングス(8630)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説
SOMPOホールディングス(8630)の株価分析
SOMPOホールディングスの事業内容
SOMPOホールディングスはMS&ADインシュアランスと東京海上ホールディングスと何で3大メガ損保と称される企業。
その事業は「国内損保」「海外保険」「国内生保」「介護・ヘルスケア」に大別されます。
利益の内訳としては国内損保はおよそ5割、国内生保が2割弱、海外保険が3割弱です。
SOMPOホールディングスは介護・ヘルスケア事業にも注力していますがいまだ発展途上。
現状、株価分析の際に介護・ヘルスケア事業はそれほど重視する必要はないでしょう。
なお、SOMPOホールディングスの保険商品の主力は自動車保険です。
より詳細に分析する際は自動車保険の売上を中心に見ていくと良いでしょう。
ちなみに、SOMPOホールディングスはアセットマネジメントや住宅リフォーム事業も手掛けていますが、やはりそちらは主力にはなりえません。
基本的には国内外の損保と生保の業績を見ていくようにしましょう。
SOMPOホールディングスの売上の状況
SOMPOホールディングスの2019年12月期の連結売上高は3兆7,604億円。
そこから各種経費などを引いたあとの経常利益は1,925億円です。
また、2020年3月期の経常利益は前期比15.9%増の2,230億円としています。
新型コロナウィルスは様々な業種へ深刻なダメージを与えました。
しかし、SOMPOホールディングスのような保険業に関しては影響は軽微。
むしろ、外出自粛により自動車保険の保険料支払いが低下して売上には追い風となりました。
ただし、GoToキャンペーンにより旅行客が増加していること。
そして感染症拡大防止の観点から移動手段に公共交通機関の利用を避ける風潮があること。
この2つを考えると、自動車事故の増加により今後の保険料支払いが増す可能性もあります。
基本的にSOMPOホールディングスの売上の状況は好調ですが、それでもノーリスクではないことは心得ておきましょう。
SOMPOホールディングスの資産状況
2020年6月期におけるSOMPOホールディングスの総資産は12兆1,140億円。
そのうち資本金と株主資本等が占める割合である自己資本比率は13.6%です。
自己資本比率は企業の財務的な安全性をはかる指標。
SOMPOホールディングスの13.6%という数字は明らかに低めです。
ただ、SOMPOホールディングスのような保険業の資産の大半は支払い済みの保険料。 つまり、他人の資本です。
それゆえ自然と自己資本比率も低めの数字となりがち。
数字上は低めですが財務的に不安定というわけでもありません。
株価分析のうえで不安材料とする必要はないでしょう。
SOMPOホールディングスの株価分析
SOMPOホールディングスの株価は新型コロナウィルスをきっかけに一時急落。
しかし、その後にほぼ以前の水準まで戻しています。
ただ、実際の売上がそれほど落ち込んでいないことを考えると反転の勢いが弱すぎる印象です。
さらなる株価上昇を期待して今のうちに投資しておくのも良いのではないでしょうか。
直近5年で見ればSOMPOホールディングスの株価は4,500円~5,000円が当面の目標です。
短期間に戻らずとも根気よく持ち続けていれば十分なリターンが期待できることと思います。
SOMPOホールディングス(8630)の配当金
SOMPOホールディングスの予想配当金は160円。
投資額に対するリターンの割合である配当金利回りは4.04%です。
この数字は配当金の利回りとしてはかなり良い部類です。
たとえば、現在のSOMPOホールディングスの株価はおよそ4,000円、売買単位は100株からなので最低投資額は約40万円です。
それに対して100株×160円=16,000円の配当金が貰えると考えるといかに割の良い配当金か分かるのではないでしょうか。
また、SOMPOホールディングスは毎年10円~20円配当金を増額しています。
そういった意味では中長期保有にも適した銘柄と言えるでしょう。
SOMPOホールディングス(8630)の株主優待
SOMPOホールディングスに株主優待はありません。
ただ、SOMPOホールディングスの配当金が極めて手厚いことは先に触れたとおりです。
株主優待がないとはいえ株主還元は十分であると言って良いでしょう。
ちなみに、初めての株式投資でとりあえず株主優待を貰ってみたいという人には百貨店や家電量販店への投資がおすすめです。
それらの株主優待は気軽に使えるうえに不要であれば金券ショップへ持ち込んで換金することも可能です。
SOMPOホールディングス(8630)の株価分析を競合他社と比較
SOMPOホールディングスの競合他社としてここではMS&ADインシュアランスと東京海上ホールディングスの株価分析と比較してみましょう。
まずはMS&ADインシュアランスです。
MS&ADインシュアランスの株価は今ひとつ冴えていません。
ただ、足元の業績が悪くないことはSOMPOホールディングスと同じです。
反転を期待して買いに走るのも良いでしょう。
次に東京海上ホールディングスの株価です。
東京海上ホールディングスの株価も同様です。
業績は悪くないにもかかわらず株価にそれが反映しきっていません。
総じて、SOMPOホールディングスにかぎらず損保業界の株価は業績と株価の動きに乖離が見られます。
投資に絶対はありませんが、ある意味狙い目の業種と言えるかもしれません。
SOMPOホールディングス(8630)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説 まとめ
SOMPOホールディングスの株価分析と配当金、株主優待について解説してきました。
株価については好調な売上状況とは裏腹にいまひとつ。
新型コロナウィルス以前の水準にはまだ戻りきっていません。
これは逆にちょうど良い買いのタイミングと言えそうです。
また、SOMPOホールディングスは株主優待こそありませんが、極めて手厚い配当金が貰えます。
そのため仮に短期的に株価が回復せずとも配当金だけでそれなりのリターンが期待できます。
株価も4,000円程度と手頃。非常に投資しやすい銘柄と言えるでしょう。