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住友電気工業(5802)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

住友電気工業は住友の名を冠する旧財閥系の大手企業です。

一般的には住友電工のブランドで広く知られています。

そんな住友電気工業へ投資してみたいという人も多いのではないでしょうか。

しかし、株価分析の結果は投資に値するものと言えるのでしょうか。

また、配当金や株主優待、売上の状況などはどのようになっているのでしょうか。

そこで今回は住友電気工業の株価分析と配当金、株主優待について分かりやすく解説していきます。

住友電気工業(5802)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説

住友電気工業(5802)の株価分析

住友電気工業の事業内容

住友電気工業の事業分野は「自動車」「情報通信」「エレクトロニクス」「環境エネルギー」「産業素材」の5つです。

自動車と電気工業がいまひとつ結びつかないという人もいるかもしれません。

住友電気工業の自動車部門の主力は複数の電線を束にしたワイヤーハーネスと呼ばれるものです。

電子化の進んだ現在の自動車ではワイヤーハーネスは人体における血管のようにあらゆる部分に張り巡らされています。

いまや住友電気工業の技術は自動車生産に欠かせないものと言えるでしょう。

情報通信とエレクトロニクスについては詳しい説明は不要かと思います。

光ファイバーケーブルやプリント基板などの多くに住友電気工業の製品が利用されています。

環境エネルギー事業は主に発電所用の電線・ケーブルの技術開発が主な内容です。

産業素材は電線・ケーブルの技術を応用した素材開発事業です。

この事業領域で住友電気工業はこれまで特殊鋼材や超硬合金、合成ダイヤモンドなどを世の中に送り出してきました。

この中で株価分析をするうえで重視すべきは「自動車」と「環境エネルギー」分野です。

住友電気工業の売上高のうち自動車分野だけで約半分、環境エネルギーが2割強を占めます。

そのほかの分野も無視はできませんが、とりあえずはこの2つの分野を重点的に見ておけば十分でしょう。

住友電気工業の売上の状況

住友電気工業の2020年3月期の通期連結売上高は3兆1,070億円。

そこから各種経費などを引いた経常利益は1,304億円です。

前年比で売上高は2.2%の減、経常利益は30.8%の減少です。

これは言うまでもなく新型コロナウィルスの影響です。

新型コロナウィルスは特に自動車業界に大きなダメージを与えました。

その結果として自動車向けワイヤーハーネスを主力とする住友電気工業にも大きな痛手となったのです。

加えて言えば、円高や資源価格下落も住友電気工業の業績に影を落としています。

また、新型コロナウィルスの影響は2021年度の業績により強く表れてきます。

事実、直近の四半期決算で住友電気工業は2021年3月期の通期売上高を前年比9.9%減の2兆8,000億円と予測しています。

さらに経常利益で言えば前年比53.3%減の610億円の予測です。

総じて、住友電気工業を取り巻く経営環境は依然として厳しいと言わざるを得ないでしょう。

住友電気工業の資産状況

2020年6月期における住友電気工業の総資産は3兆717億円。

自己資本比率は47.5%です。

自己資本比率は総資産のうち株主資本等が占める割合。

高いほど財務的に安定していると判断される指標です。

住友電気工業の自己資本比率47.5%は十分に高い数字です。

株価分析の際に財務面の心配は不要かと思います。

住友電気工業の株価分析

住友電気工業の株価は軟調です。

新型コロナウィルス後に一時回復の動きはあったものの、その勢いは強くありません。

以前の株価まで戻すにはいましばらくの時間を要するでしょう。

ただ、デジタルトランスフォーメーション推進の流れや5Gの普及など、マクロな視点で見れば住友電気工業を取り巻く事業環境は暗くありません。

短期的に、とはいかないでしょうが、中長期的には株価反転も十分に期待できるでしょう。

住友電気工業(5802)の配当金

住友電気工業の予想配当金は32円。 投資額に対するリターンの割合である配当金利回りは2.58%です。

この配当金利回りは悪くない数字です。

また、そもそもこの配当金は経営不振を受けての減配後の数字です。

本来の住友電気工業の配当金は40円~48円程度。

業績が回復すればさらなる利回りも期待できるでしょう。

株価回復に時間がかかる前提としても、配当金目当てで今のうちから投資するのも悪くないでしょう。

住友電気工業(5802)の株主優待

住友電気工業に株主優待はありません。

電線・ケーブルといった事業内容を考えれば株主優待がないのも無理からぬことでしょう。

とはいえ、初めての株式投資だからどうせならば株主優待を貰ってみたいという人もいるかもしれません。

そういった人は株価水準の低い低位株への投資を検討してみてはいかがでしょうか。

どの程度の株価を低位株と呼ぶかは諸説ありますが、数万円で投資可能な株主優待のある銘柄も少なくありません。

まずは手始めにそういった銘柄へ投資して株主優待を貰う経験を積んでみるのも良いのではないでしょうか。

住友電気工業(5802)の株価分析を競合他社と比較

住友電気工業の競合他社としてここでは古河電気工業とフジクラ、そして昭和電線ホールディングスの株価分析と比較してみましょう。

まずは古河電気工業の株価です。

古河電気工業の株価は住友電気工業以上に冴えていません。

株価水準も2,000円台とやや高値。

配当金の利回りは良いですが、それでも現状、住友電気工業の代わりに手を出すのは難しいでしょう。 次にフジクラの株価を見てみましょう。

フジクラは自動車ではなく情報通信分野を主力とする企業。

しかし、フジクラの株価もかなり厳しい内容です。

フジクラ、古河電気工業、住友電気工業は電線御三家とも呼ばれますが、御三家はのきなみ厳しい状況ということが分かります。

最後に昭和電線ホールディングスの株価を見てみましょう。

一転して、昭和電線ホールディングスの株価は急反発しています。

ただ、決算内容は悪くはないもののそこまで株価が跳ねるほどではありません。

この急反発はアメリカ大統領選挙の影響と思われます。

ここでは詳しい解説は省略しますが、この値動きには投機的な印象が拭えません。

率直に言って、今のタイミングで個人投資家が投資するのはおすすめではありません。

電設株へ投資するにしても住友電気工業のような電線御三家への投資を検討したほうが良いでしょう。

住友電気工業(5802)の株価分析と配当金・株主優待を分かりやすく解説 まとめ

住友電気工業の株価分析と配当金、株主優待について解説してきました。

株価については新型コロナウィルスの影響により急落。

回復傾向にあるものの、その勢いは強くありません。

ただ、住友電気工業には株主優待こそありませんが、配当金はそれなりに期待できます。

また、業績についても中長期で見れば見通しは決して暗くありません。

配当金を貰いつつ長い目で株価回復を待つというスタンスであれば十分に魅力的な銘柄と言えるのではないでしょうか。